波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

祈るクリスマスイブ

2018年12月24日 | 日記・エッセイ・コラム


ども時代の12月24日夜は、妹をおぶった母に手を引かれ教会に行く特別な日だった。訳あって仏具と聖具が混在してた家の祭壇、そこに飾られた父の写真を前に毎日祈らされた。悪いことも良いこともここで言葉にさせられた。
朝起きたら、白い小さな紙袋に新しい鉛筆2本と消しゴムが枕元に置いてあった子ども時代の12月25日朝。少し恥ずかしそうな母を見ながら、「絶対に忘れないようにしよう」と思った。10歳くらいだったと思う。新聞コラム『バナナの教え』もそんな時代の思い出。


風氏は信心が極めて薄いが、信ずる人に対しては敬意を持ち、宗教を理解する機会も無理せず持ち続けたい。善悪や正義感の土台が宗教という精神史だからだ。無宗教の人にはなりたくない。日々の暮らしで時々、静かに祈る時間を持ちたい。自分が自分であるために。

 

像は、玄関脇の光取り入れに飾った、ママヨさん作のクリスマス・パッチワーク。こういう一刺し一刺しも、祈りの時間だろう。志村ふくみさんの本に、昔から世界中の女性が布を織って服を作る時、時間のかかる模様を入れる理由を書いていた。それは『愛』、という言葉に立ち止まったが、『祈り』と置き換えても通じるだろう。


来年1月の読書交流会「第5回 ほんのおつきあい」を1月27日(日)に開催します。

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