波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

立ち止まった写真

2018年12月27日 | 新聞感想

だと思ったら写真。昨日の朝日朝刊掲載。「お祭りの顔のメイクを撮った写真を多く見る中で、作者が素直に『可愛い』と感じたままが表現されている。夕暮れ時の光が被写体とフィットし、2人のキツネ顔が傘の中に入ることで姉妹の可愛い姿を強調できた」と審査員講評。(応募作品4286点、審査員特別賞3点の中の1枚)

なのだろう、この世のものとは思えない不気味な愛らしさ。目をこらし、少女たちの目元を確かめて「生きている子どもなんだ」とホッとして、可愛さが湧いてくる。
雨が上がった直後の夕方か、舞台の書き割りみたいな背景。浮かび上がるよう加工された少女たちの画像。何とも言えない存在感だ。記憶にこんなのがあった、と錯覚させるような写真だ。

まで、写真は好きでも嫌いでも無かった。どちらかというと嫌い。絵は描く努力が全てだから自己満足が許されても、一瞬のシャッタで自己満足されてはかなわない、という気持ち。カメラや加工印刷技術、偶然に頼る表現だと思っていた。変わってきたのは最近。身近な人たちの写真を見てからだ。


『失踪日記』(吾妻ひでお作:イースト・プレス)読む。2005年発行で、漫画好きなら知らないはずのない本書をやっと読めた。悲惨な状況を第三者の視点で笑う作者に絶句。コマ割りといい、絵柄といい、子ども時代の漫画の描き方なのだが、漫画に与えられる賞の総なめに、漫画は健全な表現手段だと納得バラ肉800グラムあるのでネギ豚で夕食。本には、ネギ6本、紹興酒、醤油、水だけとあるが…。  ※「『失踪日記』の担当編集者は知っている」(「ほぼ日刊イトイ新聞」から)

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