クリスマス・イブの夜、あたたかい室内で先日録画したビデオを楽しんだ。今日は前半だけ。アラン・ギルバート指揮北ドイツ放送交響楽団、2005年12月11日の演奏会である。前半は子供向けの小品をいくつか。後半は庄司紗矢香さんのヴァイオリンソロで、ブラームスのヴァイオリン協奏曲だった。インタビューの様子を見ると、22歳のお嬢さんらしからぬ緊張ぶりだったが、ステージでの演奏はひたむきで堂々たるものだ。
北ドイツ放送交響楽団、ブラームスの冒頭から中低音が豊かで、思わず引き込まれる。第1楽章、庄司紗矢香さんのコバルトブルーのドレスが右に左に揺れ、全身を使った演奏表現。思いきりのいい重音がピタリと決まる。やや口を半開きにして、ブラームスの満たされない思いをいっぱいにぶつけるように、弾ききった弓を高くあげてにっこりする。うわー、かっこいい!
大好きな第2楽章、はじめの木管楽器の奏でる調べに、思わずうっとり。そこからゆるやかにヴァイオリンが歌い出し、オーケストラとゆったりと優しく対話します。
見せ場の第3楽章、テンポはややゆっくりめでしょうか、ひたむきに技巧を駆使して、流れは軽快というわけにはいきませんが、音楽は大きく豊かです。
演奏家の体は小柄だが、精神的スタミナはたっぷり、表現は大きい。お母さんが日本人だという指揮者のアラン・ギルバートも、ソリストとオーケストラと互いに触発されて、振幅の大きな充実した演奏でした。
北ドイツ放送交響楽団、ブラームスの冒頭から中低音が豊かで、思わず引き込まれる。第1楽章、庄司紗矢香さんのコバルトブルーのドレスが右に左に揺れ、全身を使った演奏表現。思いきりのいい重音がピタリと決まる。やや口を半開きにして、ブラームスの満たされない思いをいっぱいにぶつけるように、弾ききった弓を高くあげてにっこりする。うわー、かっこいい!
大好きな第2楽章、はじめの木管楽器の奏でる調べに、思わずうっとり。そこからゆるやかにヴァイオリンが歌い出し、オーケストラとゆったりと優しく対話します。
見せ場の第3楽章、テンポはややゆっくりめでしょうか、ひたむきに技巧を駆使して、流れは軽快というわけにはいきませんが、音楽は大きく豊かです。
演奏家の体は小柄だが、精神的スタミナはたっぷり、表現は大きい。お母さんが日本人だという指揮者のアラン・ギルバートも、ソリストとオーケストラと互いに触発されて、振幅の大きな充実した演奏でした。