ボロディンについては、これまでも何度か取り上げています。「化学者としてのボロディン(*1)」「音楽以外のボロディンの業績(*2)」などです。弦楽四重奏曲としては「夜想曲」の楽章を持つ第2番が有名なのでしょうが、第1番もなかなかの曲です。
ボロディンの弦楽四重奏曲、睡眠の音楽にしたり目ざめの音楽にしたり、作曲者が知ったらさぞや嘆くのではないかと思いますが、いろいろ試した結果、秋から冬にかけてのまだ薄暗い季節の目覚まし用にはベストの選曲だと思っています(^_^)/
第1楽章、モデラート~アレグロ。そっと優しく静かに始まります。中間の各パートの緊密でポリフォニックな対話の部分は、充実した音楽になっています。
第2楽章、アンダンテ・コン・モト。開始がやや悲しげですが、まどろみの中でうつらうつら聞いていると実に気持ちのいい美しさです。途中にロシアの大空のような劇的な下降音形もあり、ちょっとドキッとします。
第3楽章、スケルツォ、プレスティッシモ。活動的な楽章。このあたりになると、仕方がないなぁ、そろそろ起き出さないとなぁ、と思います。途中でヴァイオリンがハーモニクスで幻想的な雰囲気をかもし出しますが、思わず聞きほれてしまいます。
第4楽章、アレグロ・リソルート(決然と)という指示のとおり、ヴァイオリンからヴィオラ、そしてチェロへと、先行する楽章の主題を振り返りながら、やがて四つのパートが緊密・活発に対話する充実した音楽になっていきます。
全体を通じて、実によく歌うチェロの役割がとてもいい味を出しています。どうも私は、チェロが活躍するカルテットを好む傾向があるようです。
演奏はハイドン四重奏団、1993年10月、ブダペストのユニタリアン教会におけるデジタル録音、ナクソスの 8.550850 という型番のCDです。弦楽四重奏曲第2番が併録されていますが、両曲とも演奏・録音ともに優れたものだと思います。
■演奏データ
I=13'13" II=7'48" III=5'58" IV=10'38" total=37'37"
(*1)化学者としてのボロディン
(*2)音楽以外のボロディンの業績
(*3):ボロディン年譜
ボロディンの弦楽四重奏曲、睡眠の音楽にしたり目ざめの音楽にしたり、作曲者が知ったらさぞや嘆くのではないかと思いますが、いろいろ試した結果、秋から冬にかけてのまだ薄暗い季節の目覚まし用にはベストの選曲だと思っています(^_^)/
第1楽章、モデラート~アレグロ。そっと優しく静かに始まります。中間の各パートの緊密でポリフォニックな対話の部分は、充実した音楽になっています。
第2楽章、アンダンテ・コン・モト。開始がやや悲しげですが、まどろみの中でうつらうつら聞いていると実に気持ちのいい美しさです。途中にロシアの大空のような劇的な下降音形もあり、ちょっとドキッとします。
第3楽章、スケルツォ、プレスティッシモ。活動的な楽章。このあたりになると、仕方がないなぁ、そろそろ起き出さないとなぁ、と思います。途中でヴァイオリンがハーモニクスで幻想的な雰囲気をかもし出しますが、思わず聞きほれてしまいます。
第4楽章、アレグロ・リソルート(決然と)という指示のとおり、ヴァイオリンからヴィオラ、そしてチェロへと、先行する楽章の主題を振り返りながら、やがて四つのパートが緊密・活発に対話する充実した音楽になっていきます。
全体を通じて、実によく歌うチェロの役割がとてもいい味を出しています。どうも私は、チェロが活躍するカルテットを好む傾向があるようです。
演奏はハイドン四重奏団、1993年10月、ブダペストのユニタリアン教会におけるデジタル録音、ナクソスの 8.550850 という型番のCDです。弦楽四重奏曲第2番が併録されていますが、両曲とも演奏・録音ともに優れたものだと思います。
■演奏データ
I=13'13" II=7'48" III=5'58" IV=10'38" total=37'37"
(*1)化学者としてのボロディン
(*2)音楽以外のボロディンの業績
(*3):ボロディン年譜