電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

万年筆の楷書、ボールペンの草書?

2012年08月29日 06時02分23秒 | 手帳文具書斎
万年筆を手にすると、不思議と字が楷書になります。これは、滑りすぎないインクとペン先が、適度にトメ、ハネ、ハライをきちんと書かせるためであろうと思います。これに対して、どんな時でも抵抗の少ないボールペンのインクでは、つい手がすべり、草書体とは言うもおろか、略字、うそ字、勝手な省略など、やりたい放題になりがちです。演奏会の記録やインタビューのメモなど、速記のような場面では威力を発揮しますが、逆にふだんの備忘録の場合等には、滑りすぎて字が乱雑になるという面も否めません。字が乱雑だけならまだしも、文章も乱脈とか文意も乱暴とかいうのでは困ります。手紙には、やっぱり万年筆です。

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