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電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

松本蘭「蘭ing」~ヴァイオリン愛奏曲集を聴く

2014年04月03日 06時03分18秒 | -室内楽
山形交響楽団第235回定期演奏会(*1)で購入した、松本蘭さんのCD「蘭ing」を聴いています。通勤の車中で聴くだけでなく、自宅のパソコンに取り込み、PC-audioで再生して聴いています。パソコンの画面に、曲名が表示されるのを見ながら聴くのは、たいへん便利なものです。利用頻度の点では、メインのステレオ装置を完全にしのいでいます。



収録されている曲目は、次のとおり。

1. エルガー/朝の歌
2. サン=サーンス/白鳥(ハイフェッツ版)
3. 加藤昌則/うまれゆく、風 - Caprice Fantastique -
4. パガニーニ/カンタービレ
5. ドビュッシー/亜麻色の髪の乙女
6. リムスキー=コルサコフ(編曲:加藤昌則)/シェエラザードの歌(シェエラザード「若き王子と王女」より)
7. ドヴォルザーク/ユーモレスク
8. バルトーク/ルーマニア民俗舞曲 棒踊り
9. バルトーク/ルーマニア民俗舞曲 飾り帯の踊り
10. バルトーク/ルーマニア民俗舞曲 踏み踊り
11. バルトーク/ルーマニア民俗舞曲 角笛の踊り
12. バルトーク/ルーマニア民俗舞曲 ルーマニア風ポルカ
13. バルトーク/ルーマニア民俗舞曲 速い踊り
14. アイルランド民謡(編曲:加藤昌則)/夏の名残りのバラ(「庭の千草」)
15. クライスラー/ラ・ジターナ(「ジプシーの女」)
16. 山田耕筰(編曲:加藤昌則)/からたちの花
17. ヴュータン/アメリカの思い出
18. フォスター/故郷の人々(「スワニー川」)(ハイフェッツ版)

過去の大家によるヴァイオリン愛奏曲集も良いけれど、今まさに活躍中の若い演奏家のものも魅力的なものがあります。エルガーの「朝の歌」に始まり、ヴュータンの「アルプス一万尺」じゃなかった「ヤンキー・ドゥードル」を素材にした超絶技巧を経て、フォスターの「故郷の人々」に終わる曲集は、よく考えられた、多彩な魅力を持っています。バルトークの「ルーマニア民俗舞曲」もいいし、本CDで一番演奏時間が長いR.コルサコフの「シェエラザード」も、スヴェトラーノフ盤やストコフスキー盤のような官能的なものでなく、もっとずっと清楚なシェエラザード姫です(^o^)/

ところで、3曲目の「うまれゆく、風 - Caprice Fantastique -」の作曲者でピアノの加藤昌則さんというのは、つい先ごろ、奥村愛さんとのチャリティ・コンサートで、モーツァルトのヴァイオリン・ソナタに感心したあの「加藤昌則」さん(*2)ではないのか? たまたま偶然なのか、それともチャーミングな女性ヴァイオリニストに人気のピアニスト兼作曲家なのか、そのへんの真相は定かではありませんが、ヴァイオリンの表現力を聴かせる、なかなか魅力的な曲・演奏です。

(*1):山響第235回定期演奏会でラヴェル、サンサーンス、茂木宏文、ブリテンを聴く~「電網郊外散歩道」2014年3月
(*2):住友生命全国縦断チャリティコンサートで奥村愛・加藤昌則の演奏を聴く~「電網郊外散歩道」2014年3月

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