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電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

山響モーツァルト定期vol.22でピアノ協奏曲第21番と交響曲第38番「プラハ」他を聴く

2014年04月13日 20時04分14秒 | -オーケストラ
12日(土)の午後、地域サークルの会合に顔を出し、妻とともに山形テルサホールに向かいました。いわゆる山響モーツァルト定期「アマデウスへの旅」というシリーズ、モーツァルト交響曲全曲定期演奏会の第22回を聴くためです。今回の曲目は、

W.A.モーツァルト:
(1) 交響曲 ハ長調 K.96(第46番)
(2) ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調 K.467 永田美穂(Pf)
(3) 交響曲 第38番 ニ長調 K.504「プラハ」
   飯森範親指揮 山形交響楽団

というものです。



まず、第1曲目のハ長調の交響曲K.96です。
楽器配置は、第1ヴァイオリン(8)と第2バイオリン(8)を左右両翼に配し、その後ろにそれぞれチェロ(5)とビオラ(6)が並びます。チェロの後ろに、ファゴットの高橋あけみさんが座るのは、初期交響曲ではすっかり恒例になりました。あとはオーボエ(2)、ホルン(2)、トランペット(2)、最奥部にコントラバス(3)、そして右端にティンパニが並びます。
女性奏者の方々は、例によってそれぞれ様々な色のドレスを着ており、ステージ上が実にカラフルで楽しい! コンサートマスター席には、濃い青緑色のドレスの犬伏亜里さんが座ります。
第1楽章:アレグロ。第2楽章:アンダンテ。第3楽章:メヌエット。第4楽章:アレグロ・モルト。もちろん、聴くのは初めて。全体的に、トランペットとティンパニの印象が強い、イタリア風の晴れやかさを持った楽しい音楽でした。

その後、ステージ正面にピアノが据えられます。スタインウェイのコンサートグランドでしょうか。当方の座席は珍しく最前列に近い位置でしたので、ピアノに遮られて協奏曲の楽器配置がよくわかりません。おそらく弦楽セクションが 8-8-6-5-3 の両翼配置で Fl(1), Ob(2), Fg(2), Hrn(2), Tp(2), Timp. というものでしょうか。実は、今回も録音用のマイクロホンがたくさん立っています。ピアノの正面に二本のマイクが追加されました。

そして音楽監督の飯森さんとともに、ピアノ協奏曲第21番ハ長調K.467 のソリスト、永田美穂さんが登場します。明るい黄緑色のドレスがいい色だね~と言ったら、妻に「若草色」と訂正されてしまいました。たしかに、そちらの表現のほうが若い女性ピアニストにはぴったりするかもしれません(^o^)/
第1楽章:アレグロ・マエストーソ。第2楽章:アンダンテ。第3楽章:アレグロ・ヴィヴァーチェ・アッサイ。いつも聴いているCD(*1)よりはだいぶ速めのテンポで、転調に陰影を見せながら、全体に活力を感じさせる演奏でした。



15分の休憩の際にステージ上のピアノが移動し、座席からの見通しが良くなったところで(^o^)、後半の交響曲第38番ニ長調K.504「プラハ」が始まります。
第1楽章:アダージョ~アレグロ。第2楽章:アンダンテ。第3楽章:プレスト。
歌劇「フィガロの結婚」の大成功で招待されたプラハで初演されたといいますから、むしろ晩年に近い時期の作品でしょう。モーツァルトの三大交響曲の直前に位置する交響曲らしく、急いで書かれた割にはたいへん充実した響きの作品です。実際、山響の演奏も、とくに中~低音域の暗い響きのところなど、たいへん充実した響きを聴かせてくれました。良かった~!

本当は、ファン交流会に参加して、永田さんや飯森さんの話などを聞きたかったところですが、なにせすぐに寺の役員会が控えているものですから、あわてて車に乗って、急いで帰りました。ようやく役員会に間に合ったものの、夕食もまだでしたので、もうお腹が空いてお腹が空いて(^o^;)>poripori
やれやれ、忙しい日程で、なんだかたいへんな一日でした。

(*1):モーツァルトのピアノ協奏曲第21番を聴く~「電網郊外散歩道」2007年9月

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