電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

ラジオ放送の記憶

2020年10月30日 06時00分39秒 | Weblog
土曜日がまだ半ドンだった頃、NHK-FMの週末午後の放送は魅力的でした。手元に残している雑誌FM-fanの1971年No.20、9/27〜10/10号を見ると、次のようになっています。




  (クリックすると拡大します。)

10月9日(土) 13:00〜16:00 オペラアワー ヘンデル/歌劇「ジュリアス・シーザー」、同/カンタータ「アポロとダフネ」から
  16:00〜17:55 ステレオリクエストアワー(ローカル)
  18:00〜19:00 ステレオ軽音楽ホール(再) ジャズ、原信夫とシャープス&フラッツ
  19:00〜19:55 NHKシンフォニーホール 森正指揮N響、バッハ、ショスタコーヴィチ
  20:00〜22:00 ステレオコンサート<ポピュラーアラカルト>
10月10日(日) 12:15〜14:00 ステレオリズムアワー 第1部:ジャズ、第2部:映画音楽
  14:00〜17:00 海外の音楽 ベルリン・リアス放送協会、南西ドイツ放送協会提供の録音テープ、話:渡辺学而
  17:00〜18:00 日本の民謡(M)
  18:00〜19:00 リクエストコーナー(M)
  19:15〜20:00 軽音楽の手帳
  20:00〜22:00 ステレオコンサート<クラシックリクエスト> 話:藁科雅美

この中で、特に印象に残るのは「オペラアワー」と「海外の音楽」でした。2つとも3時間番組で、聴き応えがありました。10月10日の海外の音楽では、ラヴェルの「ダフニスとクロエ」組曲第2番を、ホルスト・シュタイン指揮ベルリン・フィルで放送し、「ホルスト・シュタインは豊富な経験を持った指揮者で、《ダフニスとクロエ》は予想以上に素晴らしい出来ばえだった」と余白にメモしています。



50年後、最近の週末のNHK-FMは、特に土曜日に面白い番組がないと感じられ、この日はラジオを聴かない日になりつつあります。せっかく週末農業用としてFMラジオを持ち出せるのに、仕方なくAMを聴いている状態です。中波ラジオにも「竹内陶子の午後カフェ」みたいな好番組もありますが、やはりFM放送で音楽を聴きたい。私の場合、FMラジオ離れは「◯◯三昧」タイプの番組制作スタイルで起こっていることは明らかで、いろいろなジャンルの音楽をまんべんなく紹介してくれる方がありがたいものです。
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