電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

植えて3年目の晩生種のモモが花盛り

2024年04月19日 06時00分35秒 | 週末農業・定年農業
自宅裏の果樹園、ただいま春の真っ盛り。サクランボがそろって咲き始め、プルーンも開花期に入りました。早生種のモモ「あかつき」の摘花作業を進めていますが、いまのところ25%程度の進捗状況です。午前中は穏やかな陽気でも午後からは風が出てきて、強い風が吹くと花びらが飛ばされていきます。

写真は、植えて3年目の晩生種の桃「美晴白桃」と「青空むすめ」の若木です。昨年までは樹の成長を優先させ、全部摘花して実らせなかったので、この若木を収穫するのは今年が初めてです。「美晴白桃」は以前植えた樹を収穫していますが、「青空むすめ」は植えたのも収穫も初めて。資料(*1)によれば晩生種でも遅い方の9月中〜下旬が収穫期とされています。そんな遅い時期にまだ桃が食べられるのはちょいと嬉しいかもしれません。


 (美晴白桃、2022年4月)

 (青空むすめ、2022年4月)

見た目では区別がつきませんが、「農作業メモ」に植えたときの記録がありますので品種は確定しています。でも、念のために品種名と植樹年を書いた木札を下げたほうが良いのかもしれません。両方とも花粉がごく少ない品種ですので、「あかつき」の花粉が頼りです。そのため、「あかつき」の摘花が終わってから、花弁が散って実がある程度の大きさになり、受粉の目安がつくようになってから摘花ではなく摘果をするようにしましょう。よって、しばらく花はこのままです(^o^)/



桜を詠んだ和歌はそれこそたくさんあるのでしょうが、桃の花を愛でて詠んだ歌と言うと、私はこれを思い出します。写真は少し前に筆ペンでいたずら書きしたものですが、万葉集より、大伴家持の歌;

春の苑 くれなゐにほふ桃の花 
  した照る道に 出で立つをとめ
            大伴家持 万葉集 巻十九

若い頃ならば恋人を想像したのでしょうが、古希を過ぎた今は高校生、大学生になった孫たちの年代をイメージします。若さがまさに春のイメージ。あと数年で、本格的に収穫できるようになるでしょうから、今は USB メモリに収めた mp3 形式の音楽ファイルをお供にせっせと摘花を進めましょう。昨日はサン=サーンスの交響曲第3番とブルックナーの交響曲第8番でした。曲が終わるまでやろうと決めると、単調な作業に飽きて投げ出すことも防げるのです(^o^)/

(*1): 青空むすめ:モモ(桃)〜果物ナビ

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