電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

孫たちとワクチン接種

2022年01月24日 06時00分04秒 | 健康
新型コロナウィルス禍も、オミクロン株への置き換わりが顕著になってきているようで、急速に感染者数を拡大してきているようです。人から人への感染を考える場合、人口の多い大都市部が感染者数が多くなるのは感覚的にわかりますが、単純化して考えてみるとどうなるのだろう。

例えば東京都の人口密度は2020年のデータでは 6,402人/km^2 で、大阪府は 4,638人/km^2 、一方、わが山形県は 115人/km^2 で、お隣の宮城県は 316人/km^2 と四捨五入できます。これを単純化すると、

山形:宮城:大阪:東京=1:3:40:57=2:6:80:114

となりますので、1辺が132mの正方形の中に山形では2人いたとすれば、宮城では6人、大阪では80人、東京は114人が生活することになります。ある人が別の人に接触する動きを線で表したとすると、山形では1本しか生じませんが、宮城では5本、大阪では79本、東京では113本となります。つまり、いくら気をつけていたとしても、大都市部の感染の可能性は桁違いに大きいということでしょう。実際に、山形ではせいぜい数十名の感染者数になっているとき、大都市部では4桁の感染者数になるのは当然のことなのかもしれません。

では、大都市で通学し日常生活を送る孫たちがワクチン接種を受けることをどう考えるべきか。

  • 感染の可能性(確率)とワクチンの稀な副作用の確率では、明らかに感染可能性のほうが桁違いに大きい。
  • 新型コロナウィルスのライフサイクルをみると、昨日の記事のように感染により細胞や組織の破壊が行われ、後遺症が残るケースが多く、後遺症のない風邪やインフルエンザなどとは全く違う感染症である。特に、ブレイン・フォグと呼ばれる記憶や判断など脳神経組織へのダメージは、成長途上の子供の脳神経組織にとっては重大であると考えるべきだろう。
  • オミクロン株は重症化率が低いらしいという言い方は、人工呼吸器などの機器を必要とするほどの症状を呈する割合が多くないという意味であって、免疫のない悪質なウィルスに感染しても大丈夫だという意味ではない。
  • 年齢や体重等に応じた子供向けの配慮は必要だろうが、孫たちにもワクチン接種を受けさせたほうがよいと答えるだろう。リスクはゼロではないがごく低いことを重視し、無事を祈るばかりである。

と、こんなところでしょうか。

そういえば、自分の子供たちを育てるときも、様々なワクチン接種の機会がありました。自分たちも受けたのだから、きっと大丈夫だと信じて受けさせましたが、特に何事もなく過ぎました。おそらくは、江戸時代に種痘が普及するときも、親たちは不安と期待の狭間で悩み、祈るようにして種痘を受けさせたのだろうと思います。結果的に、種痘を受けた子供は助かり、受けなかった子供の3割〜4割が命を落とし、残りの大部分は痘痕顔になったということなのでしょう。親たちの判断の後は、結局は「祈り」なのではなかろうか。


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