![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/cc/59957c2b9bf2cf40f2432888c33143c6.jpg)
先頃、両親の最後の旅行の旅程をたどり、群馬県の草津温泉に行ってきましたが、そこで興味を持ったのが湯畑と硫黄、それに湯の流れにそって見られる濃い緑色でした。源泉から湧き出すお湯は温泉に利用するには熱すぎます。これを適温まで冷やすのに、冷水を混ぜる方法は湯量が多すぎて不向きです。そこで、高温の湯の流れを連結した木箱に導き、外気に接する表面積を多くして自然に冷却する、いわば空冷によって温度を下げようというのが湯畑の工夫でしょう。さしずめ自動車のラジェータのようなものでしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/96/6ccae3da7024804d9001093cd531dcf7.jpg)
そこに堆積する黄色いものは、これはおそらく硫黄でしょう。火山性の温泉に特有のニオイは硫化水素でしょうし、このへんは当地の蔵王温泉などでもおなじみのものです。泉質も同様にpHが1とか2とかの強酸性で、昔の人は疲労回復のほかに水虫のような真菌由来の皮膚疾患に対する効能なども意識して利用していたものと思われます。ただし、宿泊した旅館の温泉は酸性泉ではあるけれどそれほどきつい硫酸泉ではなさそうで、これは利用する源泉の位置によって泉質が異なるようです。草津温泉の多様性と言うべきでしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/0f/5b4237b4b103aa219aeb77f5a6d37bb1.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/ac/864b7e8a01caafaa3ce8d73e2c2d8ba8.jpg)
ところで、私が印象的だったのは、湯畑の滝に見られる緑色でした。源泉をたどると、上流にも流れに沿って緑色になっており、ふと「もしかしたら緑色硫黄細菌?」と思いつきました。で、Wi-Fi が使えるところで「草津温泉 緑色」で検索してみると、残念! 絶対嫌気性の緑色硫黄細菌ではなくて、45℃前後の高温と強酸性域で生育するイデユコゴメ属の温泉藻の一種なのだそうな。そうなのか、やっぱり「百聞は一見に如かず」です。
亡父にとっては亡くなる2年前、82歳で体力的にもきつかったのではないかと思いますが、坂道をずいぶん歩いたのだなと感心します。母も膝が悪く階段のような上り下りは不自由だったと思いますが、温泉に入ってのんびりして、さぞやゆっくりできたことでしょう。とはいうものの、息子はやや感傷的になりはしますが、旅行するにも視点は化学や生物から離れません。どうも、無粋なことこの上なし(^o^)/ 思わず苦笑いです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/96/6ccae3da7024804d9001093cd531dcf7.jpg)
そこに堆積する黄色いものは、これはおそらく硫黄でしょう。火山性の温泉に特有のニオイは硫化水素でしょうし、このへんは当地の蔵王温泉などでもおなじみのものです。泉質も同様にpHが1とか2とかの強酸性で、昔の人は疲労回復のほかに水虫のような真菌由来の皮膚疾患に対する効能なども意識して利用していたものと思われます。ただし、宿泊した旅館の温泉は酸性泉ではあるけれどそれほどきつい硫酸泉ではなさそうで、これは利用する源泉の位置によって泉質が異なるようです。草津温泉の多様性と言うべきでしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/0f/5b4237b4b103aa219aeb77f5a6d37bb1.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/ac/864b7e8a01caafaa3ce8d73e2c2d8ba8.jpg)
ところで、私が印象的だったのは、湯畑の滝に見られる緑色でした。源泉をたどると、上流にも流れに沿って緑色になっており、ふと「もしかしたら緑色硫黄細菌?」と思いつきました。で、Wi-Fi が使えるところで「草津温泉 緑色」で検索してみると、残念! 絶対嫌気性の緑色硫黄細菌ではなくて、45℃前後の高温と強酸性域で生育するイデユコゴメ属の温泉藻の一種なのだそうな。そうなのか、やっぱり「百聞は一見に如かず」です。
亡父にとっては亡くなる2年前、82歳で体力的にもきつかったのではないかと思いますが、坂道をずいぶん歩いたのだなと感心します。母も膝が悪く階段のような上り下りは不自由だったと思いますが、温泉に入ってのんびりして、さぞやゆっくりできたことでしょう。とはいうものの、息子はやや感傷的になりはしますが、旅行するにも視点は化学や生物から離れません。どうも、無粋なことこの上なし(^o^)/ 思わず苦笑いです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます