電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

桃の摘花のしかたは〜最近の私の流儀

2022年04月25日 06時00分51秒 | 週末農業・定年農業
このところ、合間を見て桃の摘花作業を進めています。摘花というのは、要するにたくさん咲いた花を摘んで間隔をあけ、成長した桃がぶつかり合うことを防ぐとともに、光合成で蓄える栄養を少ない実に集めて大玉を確保するためのものです。亡父の生前に大きな原則を聞き、手伝いをした経験はあったのですが、毎年シーズン初めは正直に言って途方に暮れるのです。やっているうちにしだいに思い出してくるのですが、最近の流儀はこんなふうにしています。


  1. まず、枝が二股になっているところは、実が成長する余地がないので、全部の花を摘んでしまいます。
  2. 次に、枝に付いた花のうち鉛直上方に向いている花は、実が枝の上に寝てしまい実の肌にくぼみができてしまいますので、ぜんぶ摘んでしまいます。

  3. 残った花を、枝の先端部は摘花し、残りをおよそ20cmくらいの間隔に間引きます。

  4. その結果、この程度にすかすかになります。

他の枝についても、同様に摘花します。


このくらいスカスカにしておくと収穫個数は減ってしまいますが、そのかわり大玉の比率が高くなります(*1)ので、収穫の作業が楽になり、出荷単価=収益性も向上します。



お天気の良い日の摘花作業は、ラジオを聞きながらのんびりとやれますので、なかなか気持ちの良いものです。訪花昆虫が訪れる様子も観察でき、その点からも興味深いものです。




時間はかかりますが、花見をしながらやっていると思えばそれはそれで風流な作業なのかも。後に残る花のあとは、しっかり働いた証です。




(*1): 桃の樹1本あたりの収穫個数を概算してみると〜「電網郊外散歩道」2021年9月


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