最近、公私ともに多忙かつ心配事も少なからずありますので、ややストレスがたまっております。本当は、音楽でも聴きながら果樹園でサクランボの収穫をやっていれば、ストレス解消でよろしいのでしょうが、なかなかそうもいきません。せめて、楽しいオーケストラ曲を聴きたいものだと思いまして、選んだのがベートーヴェンの序曲「シュテファン王」です。
この曲は、出だしこそ金管がハデに炸裂しますが、すぐにのどかな田舎風の音楽に変わります。そうして、ウキウキと楽しげな、活力ある音楽へと展開していきます。これが繰り返され、最後は金管も加わって、スカッとさわやかな終わり方です。実に楽しい。
青木やよひ著『ベートーヴェンの生涯』によれば、この曲は、ベートーヴェンがゲーテから手紙をもらって、彼に会えるかもしれないと思ったのか、1811年に出かけた温泉保養地で、今のブダペストの国立劇場のこけら落としのために依頼され、作曲されたものだそうです。なんと、それではあの「恋人」アントーニア・ブレンターノと落ち合っていたかもしれない、謎のボヘミア旅行の産物なのですか!であれば、このワクワク感、嬉しそうな音楽の気分は、祝典劇の付随音楽であるというだけでなく、作曲者の個人的な事情からも、よく理解できます。大公トリオと同様に、堂々として明朗なベートーヴェンの面を楽しむことのできる音楽です。
演奏は、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団。1966年の10月に、クリーヴランドのセヴェランス・ホールで録音されています。手持ちのCDは、交響曲全集の中の一枚で、第4番と第7番の組み合わせにフィルアップされたものです。付録というには貴重な演奏、録音です。
■ジョージ・セル指揮クリーヴランド管 7'31"
この曲は、出だしこそ金管がハデに炸裂しますが、すぐにのどかな田舎風の音楽に変わります。そうして、ウキウキと楽しげな、活力ある音楽へと展開していきます。これが繰り返され、最後は金管も加わって、スカッとさわやかな終わり方です。実に楽しい。
青木やよひ著『ベートーヴェンの生涯』によれば、この曲は、ベートーヴェンがゲーテから手紙をもらって、彼に会えるかもしれないと思ったのか、1811年に出かけた温泉保養地で、今のブダペストの国立劇場のこけら落としのために依頼され、作曲されたものだそうです。なんと、それではあの「恋人」アントーニア・ブレンターノと落ち合っていたかもしれない、謎のボヘミア旅行の産物なのですか!であれば、このワクワク感、嬉しそうな音楽の気分は、祝典劇の付随音楽であるというだけでなく、作曲者の個人的な事情からも、よく理解できます。大公トリオと同様に、堂々として明朗なベートーヴェンの面を楽しむことのできる音楽です。
演奏は、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団。1966年の10月に、クリーヴランドのセヴェランス・ホールで録音されています。手持ちのCDは、交響曲全集の中の一枚で、第4番と第7番の組み合わせにフィルアップされたものです。付録というには貴重な演奏、録音です。
■ジョージ・セル指揮クリーヴランド管 7'31"