goo blog サービス終了のお知らせ 

電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

筆ペンは日常生活から「文房四宝」を駆逐した?

2014年04月15日 06時02分16秒 | 手帳文具書斎
文房四宝というのは、「筆墨紙硯」のことを言うのだそうです。もともとは中国の言葉だそうですが、皇帝が珍重したような高級品はともかくとして、昔は文房具の中心だったのでしょう。そういえば、小・中学校の書道の時間に使った筆や墨、硯、半紙などが、多くの家庭に残っていることでしょうが、さてそれを使う機会があるかというと、まず「ない」のでは。

毛筆で書き物をする機会と言えば、おそらくは冠婚葬祭の際のお祝いや香典、何かの折に寸志を包むくらいだという方が多いのではないかと思います。それも、おそらくは筆ペンでささっと書くだけで、わざわざ硯を出し、墨をすって筆で書くという機会はごく少ないのではないか。趣味として書道をたしなむ方はともかく、一般人にとっては筆ペンがあれば足りるのかもしれません。明治の文明開化で鉛筆や万年筆などの筆記具とノートが導入され、普及していくにつれて、「文房四宝」の日常生活におけるウエイトは漸減していったのでしょうが、筆ペンは日常生活から「文房四宝」を駆逐する最後のダメ押しだったと言えるのかもしれません。

明るい窓の下で文机に座り、硯箱を開けて墨をすり、筆で書き物をするというイメージには多少の憧れを覚えますが、現実にはディスプレイの前でキーボードをたたき、レーザープリンタで出力するというのが実状です。もしかすると、お寺の過去帳もパソコンで管理するという時代が、そう遠くない未来なのかもしれません。でもなあ、和尚さんがスマートフォンで戒名を検索する図を想像すると、あまりありがた味はないなあ(^o^;)>poripori

コメント

ようやく水仙が咲いた

2014年04月14日 06時03分35秒 | 季節と行事
急に春らしいお天気になり、この週末の二日間は、たくさんの花を観ることができました。まずは、ヒマラヤユキノシタから。




次は、椿姫、じゃなかった、ツバキかな?




最後に、ようやく水仙が咲きました。




梅も桜も桃も、まだ咲いておりませんが、これで、ようやく春の訪れを確信いたしました(^o^)/

コメント (2)

山響モーツァルト定期vol.22でピアノ協奏曲第21番と交響曲第38番「プラハ」他を聴く

2014年04月13日 20時04分14秒 | -オーケストラ
12日(土)の午後、地域サークルの会合に顔を出し、妻とともに山形テルサホールに向かいました。いわゆる山響モーツァルト定期「アマデウスへの旅」というシリーズ、モーツァルト交響曲全曲定期演奏会の第22回を聴くためです。今回の曲目は、

W.A.モーツァルト:
(1) 交響曲 ハ長調 K.96(第46番)
(2) ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調 K.467 永田美穂(Pf)
(3) 交響曲 第38番 ニ長調 K.504「プラハ」
   飯森範親指揮 山形交響楽団

というものです。



まず、第1曲目のハ長調の交響曲K.96です。
楽器配置は、第1ヴァイオリン(8)と第2バイオリン(8)を左右両翼に配し、その後ろにそれぞれチェロ(5)とビオラ(6)が並びます。チェロの後ろに、ファゴットの高橋あけみさんが座るのは、初期交響曲ではすっかり恒例になりました。あとはオーボエ(2)、ホルン(2)、トランペット(2)、最奥部にコントラバス(3)、そして右端にティンパニが並びます。
女性奏者の方々は、例によってそれぞれ様々な色のドレスを着ており、ステージ上が実にカラフルで楽しい! コンサートマスター席には、濃い青緑色のドレスの犬伏亜里さんが座ります。
第1楽章:アレグロ。第2楽章:アンダンテ。第3楽章:メヌエット。第4楽章:アレグロ・モルト。もちろん、聴くのは初めて。全体的に、トランペットとティンパニの印象が強い、イタリア風の晴れやかさを持った楽しい音楽でした。

その後、ステージ正面にピアノが据えられます。スタインウェイのコンサートグランドでしょうか。当方の座席は珍しく最前列に近い位置でしたので、ピアノに遮られて協奏曲の楽器配置がよくわかりません。おそらく弦楽セクションが 8-8-6-5-3 の両翼配置で Fl(1), Ob(2), Fg(2), Hrn(2), Tp(2), Timp. というものでしょうか。実は、今回も録音用のマイクロホンがたくさん立っています。ピアノの正面に二本のマイクが追加されました。

そして音楽監督の飯森さんとともに、ピアノ協奏曲第21番ハ長調K.467 のソリスト、永田美穂さんが登場します。明るい黄緑色のドレスがいい色だね~と言ったら、妻に「若草色」と訂正されてしまいました。たしかに、そちらの表現のほうが若い女性ピアニストにはぴったりするかもしれません(^o^)/
第1楽章:アレグロ・マエストーソ。第2楽章:アンダンテ。第3楽章:アレグロ・ヴィヴァーチェ・アッサイ。いつも聴いているCD(*1)よりはだいぶ速めのテンポで、転調に陰影を見せながら、全体に活力を感じさせる演奏でした。



15分の休憩の際にステージ上のピアノが移動し、座席からの見通しが良くなったところで(^o^)、後半の交響曲第38番ニ長調K.504「プラハ」が始まります。
第1楽章:アダージョ~アレグロ。第2楽章:アンダンテ。第3楽章:プレスト。
歌劇「フィガロの結婚」の大成功で招待されたプラハで初演されたといいますから、むしろ晩年に近い時期の作品でしょう。モーツァルトの三大交響曲の直前に位置する交響曲らしく、急いで書かれた割にはたいへん充実した響きの作品です。実際、山響の演奏も、とくに中~低音域の暗い響きのところなど、たいへん充実した響きを聴かせてくれました。良かった~!

本当は、ファン交流会に参加して、永田さんや飯森さんの話などを聞きたかったところですが、なにせすぐに寺の役員会が控えているものですから、あわてて車に乗って、急いで帰りました。ようやく役員会に間に合ったものの、夕食もまだでしたので、もうお腹が空いてお腹が空いて(^o^;)>poripori
やれやれ、忙しい日程で、なんだかたいへんな一日でした。

(*1):モーツァルトのピアノ協奏曲第21番を聴く~「電網郊外散歩道」2007年9月

コメント

本日は、山響モーツァルト定期の予定~完結まであと3回

2014年04月12日 06時01分39秒 | -オーケストラ
本日の午後は、山響こと山形交響楽団のモーツァルト定期、正式には「アマデウスへの旅」第22回の予定です。この演奏会は、八年間をかけてモーツァルトの交響曲を全曲演奏することを目標とするだけでなく、協奏曲やオペラなどの声楽作品についても、主だったものをみな演奏してしまおうという、実に意欲的な企画です。演奏のほうも、音楽監督の飯森範親さんを中心に、オリジナル楽器や古楽奏法を取り入れるなど、近年の研究の成果を取り入れたもので、澄んだ響きを特徴とする、フレッシュで活気あるものとなっています。今年は最終年にあたり、残すところあと三回だけとなりました。ほんとうに早いものです。

本日の曲目は、

W.A.モーツァルト:
 交響曲 ハ長調 K.96(第46番)
 ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調 K.467 永田美穂(Pf)
 交響曲 第38番 ニ長調 K.504「プラハ」
  飯森範親指揮 山形交響楽団

というものです。
例の、映画音楽に使われたピアノ協奏曲第21番を、どんなふうに解釈し演奏するのかも興味深いですし、交響曲第38番「プラハ」も楽しみです。K.96 の交響曲なんて、初めて耳にするもので、次に実演に接する機会は、我が余生の中では、まずなかろうと思ってしまいます。

本日は、午前中:老母のリクエストにより野菜畑の耕耘、午後:地域サークルの研修会に顔を出し、それから妻と一緒にモーツァルト定期、夜:寺の役員会というハードスケジュールですが、演奏会を楽しみに、なんとか乗りきることにいたしましょう。

コメント (4)

佐伯一麦「Nさんの机で~ものをめぐる文学的自叙伝~ワープロとパソコン(5)」を読む

2014年04月11日 06時02分26秒 | コンピュータ
4月29日付けの山形新聞に、佐伯一麦さんの連載記事「Nさんの机で~ものをめぐる文学的自叙伝~ワープロとパソコン(5)」が掲載されました。今回は、1997年から使い始めたパソコンを持って、奥さんのオスロ留学に同行し、留学生の夫として一年間オスロに滞在することになって、依頼されていた原稿を国際パソコン通信で電子メール送信する話です。

今でこそ添付メールは当たり前ですが、インターネット以前はパソコン通信が主流でしたので、佐伯さんもオスロの自室からコンピュサーブのアクセスポイントに電話をかけ、初めは7ビットで接続し、さらに日本のニフティサーブに8ビットで接続してようやくメールが送れるという苦労を経験します。パソコンのモデム端子と電話線を接続するコネクタの形状が合わない上に変換アダプタも適合せず、仕方なくワニ口クリップで接続するという荒技も駆使します。

そうですね、私がパソコン通信を始めたのは1989年、MS-DOSの時代でした。この頃使っていた通信ソフトは、WTERM/MopTerm/FM秘書 などでした。Windows95の登場後にも、NiftyManagerでパソコン通信もしばらく利用しましたが、画像を伴う WWW の面白さから、しだいにインターネットのほうに移行していきました。1997年といえば、まだパソコン通信のほうがポピュラーだったのかもしれません。紙面にて、PC9821Ls12 というノートパソコンの DSTN 液晶画面に Windows95 の青緑色の背景が見える写真を目にすると、思わず懐かしくなります。そうか、もうそんなになるのか、という気持ちと、まだつい先ごろの話のような気分と。Windows95/NT3.5はずいぶん長く使いましたが、98/Me はすっとばして 2000 と Linux へ進んでしまいました。本当に変化の激しい時期でした。

コメント (4)

ぺんてる「ヴィクーニャ」ボールペン

2014年04月10日 06時07分50秒 | 手帳文具書斎
半世紀ほど昔、ボールペンが途中で書けなくなることはざらでした。芯を取り出し、明るい光に透かして見ても、間違いなくインクは残っているのに、書けなくなるのです。そうすると、ペン先をストーブで加熱してみたり、いろいろするとまたインクが出るようになったりすることもありました。

最近のボールペンでは、途中で書けなくなるという経験は皆無。なにせパワータンクやジェットストリームを主に愛用しているものですから、最後まで使い切るという快感を味わうことができます。「ただそれだけ」のブログ記事を何度か書いている(*1)ほどです。

ところが、つい先日、ぺんてるの「ヴィクーニャ」ボールペンのインクが出にくくなりました。全く出ないのではなく、少し間を置くと出るのですが、またすぐに書けなくなってしまいます。ああ、昔のボールペンと同じだ、と思ってしまいました。インク残量を見ると、まだまだ残っている模様。実際、ヴィクーニャの使用頻度はそれほど高くありませんので、インク切れという可能性は薄いはずです。何だかわからないけれど、とにかく「使えない」。





さすがにライターで加熱してインクを出そうとはしませんで、すぐに Jetstream に交代してしまいました。やっぱり当方の主力ボールペンは、Jetstream と PowerTank のコンビです。

(*1):論より証拠~筆記具選手権ボールペンの部~「電網郊外散歩道」2013年4月
(*2):パワータンクを使い切るときはいつもワクワクする~「電網郊外散歩道」2013年1月
(*3):パワータンク太字(1.0mm)を使い切っての感想~「電網郊外散歩道」2011年11月

コメント (2)

モーツァルト「弦楽五重奏曲第6番K.614」を聴く

2014年04月09日 06時01分53秒 | -室内楽
このところ、通勤の音楽として聴いているのは、モーツァルトの弦楽五重奏曲第6番、変ホ長調K.614です。モーツァルトが世を去る8ヶ月前に作曲されたという最晩年の作品ですが、ハイドンに通じる明るさとユーモアを感じさせる曲です。

第1楽章:アレグロ・ディ・モルト、変ホ長調。出だしがヴィオラのひなびた音で、でもリズミカルに始まります。この第1主題が全体を通して印象的で、続くヴァイオリンとチェロによる第2主題は明るい響きなのですが、よく似たリズムのせいでしょうか、どうしても第1主題に印象が引っ張られてしまうようです。
第2楽章:アンダンテ、変ロ長調。「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」のような主題が、様々に変奏されていきます。ここはヴィオラではなく第1ヴァイオリンが主体です。チャーミングですが、コーダでは不協和音も使われており、これは明らかに意図的なものでしょう。
第3楽章:メヌエット。アレグレット、変ホ長調。ヴァイオリンが、丘の上からスキップで降りてくるような旋律を奏でます。このリズムの形を保ちながら、様々な声部に受け渡されて行きます。中間部はゆるやかに変わりますが、再びもとの旋律とリズムに戻ります。
第4楽章:アレグロ、変ロ長調。軽快なロンドですが、そこは最晩年のモーツァルトの曲らしく、複雑なフーガ風の響きと進行も聴き取ることができます。ここは実に見事なところで、「ジュピター」交響曲の終楽章でも感じられるような、五人の奏者がそれぞれ独立に動きながら、全体として見事な調和と統一見せる、といった風情を感じさせるものです。

演奏は、スメタナ四重奏団にヨセフ・スークがヴィオラで加わったもので、LPでよく聴いた1981年夏のDENONによるPCM録音をCDで買い直した、COCO-70514という型番のものです。この頃になると、デジタル録音技術もすっかり安定し、安心して聴くことができます。

■スーク(Vla),スメタナ四重奏団
I=8'22" II=7'41" III=4'21" IV=5'19" total=25'43"

コメント

ある日を境に急に春になった

2014年04月08日 06時02分13秒 | 季節と行事
例年のことですが、ある日を境に、急に春になった感じです。今年は、春分の日があまり良い天気ではなかったのですが、その後数日して、急に春になったように暖かくなりました。おかげで、庭のクロッカスが次々に咲き始め、今はそこら中に小さな花が咲いています。




こういう、「ある日を境に急に春になる」ような変化が、当地の春の到来です。どうしても、うるわしい春の女神がようやく到着した、という連想をしてしまいます(^o^)/

コメント

久々に文具店に立ち寄り、お買い物

2014年04月07日 06時04分39秒 | 手帳文具書斎
先日、少しだけ時間が取れたので、久々に行きつけの文具店に立ち寄り、フリーマガジン「Bun2」をもらってきました。ついでに、いくつかの文具を購入しました。(お値段はいずれも税別)

(1) B5判のルーズリーフ・バインダー (400円)
(2) ぺんてるの万年筆型の筆ペン (800円)
(3) マスキング・テープ(緑色の千鳥格子、120円)

「Bun2」をもらうのと文具を購入するのと、どちらがついでなのかは判然としませんが(^o^;)、昨年度の資料ノートを綴るためのルーズリーフ・バインダー以外は、まさしく「ついでに衝動買い」です。

ぺんてるの万年筆型の筆ペンは、意外に使いやすいです。これなら、万年筆と一緒にペンケースに入れて、文字通り「筆入れ」として使えます(^o^)/
ボールペンだけなら、筆入れとは言えないかも(^o^)/





大げさに言えば我が人生初の模様付きマスキングテープは、緑色の千鳥格子のものでした。封筒に貼ったり、Preppy 万年筆のひび割れ防止に使ったりと、用途はありそうです。

コメント

2円切手を購入する

2014年04月06日 06時08分44秒 | 手帳文具書斎
絵ハガキ用の50円切手や封書用の80円切手などの買い置きが手元にありますが、この4月1日から、ハガキは52円、封書は82円に値上げになっています。それならば、2円切手を買っておこうと思い、外出のついでに郵便局に寄りました。
「2円切手を10枚ください」と言うのは少々気恥ずかしかったけれど、10円玉を2枚出して、立派な領収書をいただいたのには驚いた。これって、もしかしたら原価割れじゃないの? だとしたら、まことに申し訳ない(^o^;)>poripori

いやはや、10円玉二枚で買い物をしたのは、何十年ぶりでしょう(^o^)/



帰宅したら、仲良し同窓生の会の案内が来ていました。さすがに、新しい82円切手を使い、返信用のハガキも新しい52円のものでした。全く初めて目にするものでしたので、記念に写真を撮りました(^o^)/



コメント

山形市七日町界隈を歩いて

2014年04月05日 06時06分20秒 | 散歩外出ドライブ
冬の間は雪に閉じ込められていましたが、ようやく散歩に適した季節となりました。少々間があいてしましましたが、過日、富岡楽器店に行き、春の各種演奏会のチケットを購入してきました。久々の山形市内七日町界隈は、不案内な大都市の冷たさ・不便さとは異なり、勝手知ったる街の便利さ・親しみやすさを感じます。



写真のチケットのうち、一番上は先月28日のプレシャス・カルテットのもの、中段は今月26日の山形弦楽四重奏団第51回定期演奏会のもの、そして下段は29日のヤンネ舘野さんのヴァイオリンリサイタルのものです。

山形交響楽団の定期演奏会とモーツァルト定期演奏会のチケットは、定期会員ですので、すでに会員チケットが届いております。定期会員の会費の方は若干値上げになりましたが、なに、今までがむしろ安すぎたくらいですから、妥当な線と言って良いでしょう。先日、銀行から振込済みですので、まずは安心。これで、今シーズン早々の演奏会はほぼチケット入手済みとなりました。あとは、お葬式などやむを得ない緊急用件が出来しないように祈るばかりです(^o^)/

コメント (2)

剪定枝の焼却と一口に言うけれど~半月かかってようやく終わる

2014年04月04日 06時05分37秒 | 週末農業・定年農業
今年の我が家の果樹園農業は、休眠期の冬にプロに剪定をしてもらった枝を片付け、焼却するところから始まりました。剪定枝の太さも量も半端なものではなく、膨大なものです。雪が融けて、畑を一面に埋め尽くした剪定枝が現れたときには、思わず「これ全部、年内に処分できるのだろうか?」と心配になったほどです。それでも、週末の休日に加えて、何日か休みを取って、妻と二人でせっせと働いたおかげで、ようやく全部を焼却することができ、果樹園はカラリと晴れ上がったお天気のようにすっきりとしています。



ところで、一口に剪定枝を焼却するというけれど、これまでは様々な紆余曲折がありました。はじめは、切り落とした太い枝を、小枝がついたままひきずって来て高く積み上げ、燃やそうとしましたが、すき間が空きすぎるためか、連続して燃えません。灯油などをかけてもその時だけで、結局は燃え上がりません。手間はかかりますが、小枝は小枝で切り取って束ね、太枝は30~50cmくらいの丸太に切りそろえ、これも束ねて運びます。写真は、一日働いた時の成果です。これで一日分(^o^;)>poripori



こんなふうに、ぎっしりと束ねた形で燃やすと、連続して燃えることがわかりました。あとは、確実に着火する方法です。これは、近所の農家の先輩にコツを聞いたものですが、自分の備忘のためと、これから果樹園農業に従事しようという人のために、箇条書きで書いておきましょう。

(1) 燃やす場所の周囲に溝を掘り、枯れ草に火がついて周囲に燃え広がるのを防ぐ防火線とします。
(2) よく乾いた板片や、古い稲杭などを短く(20~30cm)切り、数本に灯油をかけてしみこませ、一番下に置きます。
(3) その上に、丸めた新聞紙やダンボールを切ったものを置き、これも少し灯油をしみこませます。
(4) その上に、「そだ」に相当する小枝の束を二つ三つ重ねて置き、点火します。

(5) 紙から板片に火が移ったら、「そだ」の上に、少しずつ丸太状の太枝を重ねて追加していきます。

(6) あとは、あまり巨大な炎にならないように調節しながら、剪定枝を追加していきます。



(7) 完全に燃えれば、白い灰が残るだけです。たぶん、この灰から炭酸カリウムが抽出できるはずですが、今はそれどころじゃない(^o^;)>poripori


途中で中断しなければいけないときは、土をかぶせます。


最近のご近所との会話は、「焼き終わったか?」「ん、まだまだだ~」というようなものでした(^o^)/
妻と二人で、おおよそ延べ40時間・人におよぶ作業量でした。やっと終わりました。は~、くたびれた(^o^)/

コメント (2)

松本蘭「蘭ing」~ヴァイオリン愛奏曲集を聴く

2014年04月03日 06時03分18秒 | -室内楽
山形交響楽団第235回定期演奏会(*1)で購入した、松本蘭さんのCD「蘭ing」を聴いています。通勤の車中で聴くだけでなく、自宅のパソコンに取り込み、PC-audioで再生して聴いています。パソコンの画面に、曲名が表示されるのを見ながら聴くのは、たいへん便利なものです。利用頻度の点では、メインのステレオ装置を完全にしのいでいます。



収録されている曲目は、次のとおり。

1. エルガー/朝の歌
2. サン=サーンス/白鳥(ハイフェッツ版)
3. 加藤昌則/うまれゆく、風 - Caprice Fantastique -
4. パガニーニ/カンタービレ
5. ドビュッシー/亜麻色の髪の乙女
6. リムスキー=コルサコフ(編曲:加藤昌則)/シェエラザードの歌(シェエラザード「若き王子と王女」より)
7. ドヴォルザーク/ユーモレスク
8. バルトーク/ルーマニア民俗舞曲 棒踊り
9. バルトーク/ルーマニア民俗舞曲 飾り帯の踊り
10. バルトーク/ルーマニア民俗舞曲 踏み踊り
11. バルトーク/ルーマニア民俗舞曲 角笛の踊り
12. バルトーク/ルーマニア民俗舞曲 ルーマニア風ポルカ
13. バルトーク/ルーマニア民俗舞曲 速い踊り
14. アイルランド民謡(編曲:加藤昌則)/夏の名残りのバラ(「庭の千草」)
15. クライスラー/ラ・ジターナ(「ジプシーの女」)
16. 山田耕筰(編曲:加藤昌則)/からたちの花
17. ヴュータン/アメリカの思い出
18. フォスター/故郷の人々(「スワニー川」)(ハイフェッツ版)

過去の大家によるヴァイオリン愛奏曲集も良いけれど、今まさに活躍中の若い演奏家のものも魅力的なものがあります。エルガーの「朝の歌」に始まり、ヴュータンの「アルプス一万尺」じゃなかった「ヤンキー・ドゥードル」を素材にした超絶技巧を経て、フォスターの「故郷の人々」に終わる曲集は、よく考えられた、多彩な魅力を持っています。バルトークの「ルーマニア民俗舞曲」もいいし、本CDで一番演奏時間が長いR.コルサコフの「シェエラザード」も、スヴェトラーノフ盤やストコフスキー盤のような官能的なものでなく、もっとずっと清楚なシェエラザード姫です(^o^)/

ところで、3曲目の「うまれゆく、風 - Caprice Fantastique -」の作曲者でピアノの加藤昌則さんというのは、つい先ごろ、奥村愛さんとのチャリティ・コンサートで、モーツァルトのヴァイオリン・ソナタに感心したあの「加藤昌則」さん(*2)ではないのか? たまたま偶然なのか、それともチャーミングな女性ヴァイオリニストに人気のピアニスト兼作曲家なのか、そのへんの真相は定かではありませんが、ヴァイオリンの表現力を聴かせる、なかなか魅力的な曲・演奏です。

(*1):山響第235回定期演奏会でラヴェル、サンサーンス、茂木宏文、ブリテンを聴く~「電網郊外散歩道」2014年3月
(*2):住友生命全国縦断チャリティコンサートで奥村愛・加藤昌則の演奏を聴く~「電網郊外散歩道」2014年3月

コメント

2013年度の燃料消費率の月次推移を見る

2014年04月02日 06時01分40秒 | 散歩外出ドライブ
定年退職してからの一年間、平成25年度は、県都・山形市へのマイカー通勤となりました。それ以前の二年間は郊外路の長距離運転でしたので、燃料消費率がどれくらい違うのか、通年で調べてみました。データは、月に二回以上の給油実績を満タン法で求め、この値で月間走行距離を割り、算出しました。

その結果を表にして、さらにグラフ化してみました。これによれば、

(1) 燃料消費率が、年度の平均でリッターあたり4キロほど低くなっている。
(2) 月ごとに見ると、夏のエアコンと冬タイヤ使用時期の低下は共通だが、春と秋の燃費の伸びが少ない。

などがわかります。

朝晩の渋滞を避けて早朝出勤を心がけているのに、思ったほど燃費が良くなっていないのは、やはり信号の数が以前の倍以上も多いという事情によるものでしょう。逆に言えば、渋滞に巻き込まれる日々であったら、気分的にイライラするだけでなく、燃費はさらに悪くなるということになります。それはなんとしても回避したい事態です(^o^;)>poripori

コメント

パブリック・ドメインになった録音でも

2014年04月01日 06時01分46秒 | クラシック音楽
著作隣接権の保護期間が満了しパブリック・ドメインとなった録音が、LP等からデジタル化されて、公共の財産としてネット上に公開されるようになりました。検索すると、実に様々なところで聞いたりダウンロードしたりできるようになっています。このブログを始めた頃は、パブリック・ドメインの音源と言えばモノラルの歴史的録音が中心で、ステレオ録音はごく少なかったものでした。それを思えば、実に隔世の感があります。

ところで、一口にLPレコードからデジタル化すると言っても、レコードプレーヤーの性能にはいろいろなレベルがあります。YouTube などには、立派なものも多いのですが、中には明らかにレコードプレーヤの回転ムラと思われる、揺れるような録音のものもありました。いくら音楽が素晴らしいからといっても、それでは興ざめします。聴いたりダウンロードしたりするには、ある程度以上のクオリティを持った機器でデジタル化されているサイトを選ぶようにするのが良いようです。

例えば Blue Sky Label(*1) などは、配慮の行き届いたデジタル化がなされているようで、安心できます。個人運営のサイトですが、たいへん得がたい、有難いものです。最近では、1963年にステレオ録音された、リヒテルとロストロポーヴィチによるベートーヴェンのチェロソナタが公開されています。かつての某レーベルの代表的録音が、今はパブリック・ドメインに!
驚くとともに、時の無情を感じずにはいられません。

ところで、WindowsXP のサポート期限が切れ、Windows8 に変更した方も少なくないと思いますが、ストリーミング再生ができなくなったり、音声が途切れるなどの不都合が起こっているようです。当方は、UbuntuLinux で flac 形式のファイルをダウンロードし、Rhythmbox で再生するというやり方が主体ですので、あまり支障はないのですが、この問題に触れた記事(*2)がありました。

(*1):クラシック音楽へのおさそい~Blue Sky Label
(*2):Win8でストリーミング再生する方法~Blue Sky Label 管理人ブログ

さて、今日から四月。新しい年度の始まりです。とは言っても、本日の記事内容はエイプリルフールではありません(^o^)/
写真は、過日の果樹園での一休み。風が強くて寒かったので、軽トラックの中で妻とお茶を飲みました。

コメント