志情(しなさき)の海へ

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わが街の小さな劇場で「どん底」を見てきました!久しぶりです!もらったチラシもご紹介!

2018-03-19 14:55:45 | 沖縄演劇

小さな劇場には新聞紙が所狭しと散らかっています。その中で着物を着けた男が7人と女1人登場します!以前に見たことがある舞台で、知念正真さんの「コザ版どん底」も以前見たのですが、中身が明瞭に浮かびませんでした。真実とは何か、三角関係のもつれ、巡礼の老人、自殺、落ちぶれた男爵など、どん底に落ち込んだ人々のもがきが捻られ散らばった新聞紙に象徴されていましたね。ちょっと台詞が聞き取りにくいところも!筋書きがあまりない作品です。強いて言えばどん底に住む人々の日常の断片を切り取ったもので、殺人、自殺、泥棒、それでもそこに生きる者たちの生き様を見せて終わります。

ちょっと聞き取りにくい台詞があり、叫びは言葉にならないことばでいいとしても、初めて「どん底」を見た知人は、台詞に耳を傾けて、聞き取りにくいながら、三角関係はよくわかったとのことでした。例えば演出で17世紀の舞台にローラースケートが登場するように、演出家のセンスで時代設定や人物を全く翻案することも可能だが、その辺のコンセプトガ曖昧に見えました。台詞がはっきり聞き取れません。ましてロシア演劇だから人物の名前は普段馴染みがあるわけではないし、写実的な舞台でもありません。ゆえに想像力をたくましくしないといけないのだが、ことば(意味)を追いかけていても、残ったのは、なんだろうか。歌って踊ってうんぬんもちょっと弱かったような、しかしドス黒いどん底のイメージは浮かびました。人間の尊厳、人間はどこでも人間で犬畜生ではないと言い放てるのだろうか。尊厳はどう表出されたのだろうか?85分。利賀演劇コンクールは身体性が問われますね。イメージと言葉がどう浮き立つかーー。

   わが街の小劇場です!

 以下はチラシです!

 2018年利賀演劇コンクールを見据えてわが街の小劇場がマクシム・ゴーリキーの「どん底」に挑む!

 ロシア社会の貧困層を描いた/ゴーリキーのルンペン時代を葬る挽歌/訣別の辞として知られている本戯曲を福永武史が大胆に演出!

 日程:3月17日(土):3月18日(日):両日ともに13時・19時開演

*開場は30分

会場:わが町の小劇場

 チケット:2000円

お問い合わせ:wagamachi.reserve@gmail.com

 原作:マクシム・ゴーリキー

演出:福永武史:出演:山内千草/三宅唯尊/新垣晋也(劇団O.Z.E)/仲嶺雄作/福永武史/神田青/川満直哉/M.KOIKE

以下は、ウィキピーディアからの転載です!

どん底』(どんぞこ、ロシア語:На дне)は、マクシム・ゴーリキー戯曲1901年冬から1902年春にかけて書かれた。

概要

執筆当時のロシア社会の貧困層が描かれ、木賃宿を舞台に住人達の物語が展開される。本作には筋がなく、主人公もいない。アントン・チェーホフからの影響が指摘される。

ゴーリキーの戯曲は知識階級を描いた作品が多いが、本作はゴーリキーの物書きとしての初期作品に見られるルンペンプロレタリアートが描かれている。しかし、ゴーリキーの特色たるロマンティシズムの面影はほとんどなく、実写主義が全体を貫いている。本作はゴーリキーのルンペン時代を葬る挽歌、訣別の辞として知られている。

あらすじ

コストゥイリョフの妻ワシリーサは、夫から自由になることを画策する。ワシリーサは情夫ペーペルが、彼女の実妹ナターシャに惚れていることに目をつける。ナターシャは姉夫婦の家に居候していて、虐待を受けていた。夫を殺害すれば、妹と結婚させ300ルーブリを提供しようと申し出る。ナターシャは結婚することで虐待から逃れられることができ、ペーペル自身もコストゥイリョフに2度も牢屋に送られた仕返しをでき、ワシリーサは夫と別れることができ、皆が幸福になるという。ペーペルはワシリーサの誘惑にのり、コストゥイリョフを殺害する。ところが、ワシリーサはペーペルが殺したと訴える。騙されたと知ったペーペルはワシリーサを道連れにしようとし、ワシリーサから計画を持ち込まれたことをしゃべる。そうしてナターシャは姉と自分の夫となる人が、共謀して義兄を殺害したことを悟り、ワシリーサ、ペーペル、そして自分を牢屋に入れてくれと訴える。

ペーペルとワシリーサは捕まり裁判にかけられ、ナターシャは病院から失踪してしまう。彼女たちの叔父のメドヴェージェフは警察を首になっていた。犯罪を犯さないものも、貧困という牢獄から抜け出すことを夢見ながらも、抜け出せない。誰一人幸福になることがなく、どん底にいる市民たちは、歌と酒だけを娯楽に日々の生活を送っていく。

登場人物

ミハイル・イワーノヴィッチ・コストゥイリョフ
54歳、木賃宿の亭主。
ワシリーサ・カールポヴナ
コストゥイリョフの女房、26歳。
ナターシャ
ワシリーサの妹、20歳。
メドヴェージェフ
ワシリーサとナターシャの叔父、巡査、50歳。
ワーシカ・ペーペル
泥棒、28歳。
クレーシチ・アンドレイ・ミートリイチ
錠前屋、40歳。
アンナ
クレーシチの妻、30歳。
ナースチャ
娘、24歳。
クワシニャー
肉饅頭売りの女、40代かっこう。
ブブノーフ
帽子屋、45歳。
サーチン
40代ぐらい。
役者
サーチンとほぼ同年輩。
男爵
33歳。
ルカ
巡礼者、60歳。
アリョーシカ
靴屋、20歳。
クリヴォイ・ゾーブ
荷かつぎ人足。
だったん人
荷かつぎ人足。「だったん人」とはタタール人の意、ロシアにおけるイスラム教徒のこと。

ほかに、名もなく台詞を持たない浮浪人数人。

関連項目


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