【見えない手紙を送っても】
白鷺さんからお手紙ついた
見えない文字のお手紙だった
しかたがないのでお手紙
書いた「さっきの手紙のお返事なぁに」
黒鷺さんからお手紙ついた
見えない文字のお手紙だった
しかたがないのでお手紙
書いた「さっきの手紙のお返事なぁに」
見えない文字のお手紙読んだ
見えないことばを感じてごらん
見えない言葉に思いをこめて
「明日はお元気ですか」
「はい今日は元気です」
「明日は空を飛んでいるのですね」
「はい今日は空を飛んでいます」
見えないことばは丁寧文字で
全く心に響いては
こなかった
見えない行間を読み取らなければ
見えない心を見なければ
明日は飛べないのです
はい今日は飛べます
明日も見えない言葉が
届くのでしょうか
見えない言葉を読むのは
もう疲れました
白鷺さんは正直にお手紙書いた
あなたといつでも一緒に
いたいのです
明日は翼が折れて天に
吸い込まれそうです
黒鷺さんは見えないことばを
送り続けた
白鷺さんは青鷺さんに手紙を
送った
”生きている今を感じたいのです
もう見えないことばも見えない
壁もいらないのです
正直なことばだけがほしいのです
見えないことばはいらないのです
嘘を生きるのは
辛いのです
さようなら
見えることばを生きていきます！”
（これは童謡詩からヒントを得たことばです。ここからどこへ行くのか、ただ詩篇をまとめることを念頭においてはいます。生きた証のような思いと感情をライフヒストリーとしてまとめることができるだろうか？）
