志情(しなさき)の海へ

かなたとこなた、どこにいてもつながりあう21世紀!世界は劇場、この島も心も劇場!貴方も私も劇場の主人公!

リーリリリリ―、今夜もコオロギが鳴いていたキャンパス!

2014-04-18 22:57:44 | 詩、詩集

     (草叢、無限のリーリリリリリ リーリリリリりー)

        【ユンタク】

昼間は普天間基地から飛ぶ軍用ヘリの音がうるさく、帰り際、20時手前には

リーリリリリ―、リーりりりりー、君たちが鳴いていて、元気をもらった

  ≪りーりりりー、リーりりりりー≫

 亜熱帯の島風がぬるくなってきた春たけなわ

 桜の樹の青葉がまぶしい

 ふさふさふさ ふさふさふさ 青葉、ふさふさふさ

 あのね、高校の時トップの成績で東大医学部にいった娘が

 東京で餓死していたんだって

  「いくらなんでも」   

  「料理はできない、そとで食べる気も失せていたのらしい」

  「うつなのよ」

  「また、どうして」

  「生きる学びをしていなかったのよ、学問はできても」

  「そうそう、うちの高校でもいたよ」

 「成績トップの彼女、東京の国立大にいって、ついていけなくて、中退してきて、偶然会ったら   塾の先生」

 「わたしの高校の同級生にもいたな、同じように塾の先生している」

  「でぃきやーで、あこがれの東大に行ったのにね」

 「生きる力と学力とは違うのよ」

 「うううん、そうねー、生きる力だね」

 「ねぇ、沖縄で家族が犯罪犯したからっといって、他の家族が自殺なんて、あまりないわよね」

  「ないでしょうね」

  話は、シンガポールの中国系大学教員から、この間差別の体験を直に受けたことがある?

  あなたは沖縄人、琉球人ですか?

  沖縄ブームについてどう思いますか?

  辺野古の基地などの問題についてどう思いますか

 など、無意識のアイデンティティーに迫る質問があって

 身近な同僚に聞いたのだった。

    彼女たちは東京で大学を出て東京で働いた体験をもっていた

  「あなたは、沖縄人的な顔していないわね、とか」

 「英語はペラペラでしょう」 

   とか

 「ふんふんと腹の中で見下している雰囲気は当然の空気に見えたけど」                         

 「ふーん、アメリカでは、I'm Japanese, but Okinawan.

   だったね」と、H先生、目くばせする。

 今は日本人で当然の雰囲気かしら?

 そうかもね、とは仏教徒らしいMさん

 なぜそんな話になったのか、ナーヴァス・ブレイク・ダウンの話だった

 差別体験だった。コンプレックスはあったわね、の話だった

 沖縄人であることがコンプレックスになっていたあの頃

 違う顔の表情や、体型や皮膚の浅黒さや毛深さも含めー、

 「わたしはあまり皮膚の毛がないのよ」

 「秋田からアメリカに来ていた子は凄かったね」

 「DNA、ミトコンドリアは類似する傾倒の人々が散在しているということらしいわね」

 「そうなんだ。ハイブリッドがずっと続いてきたんだね、融合ですよ」 

 「ある島ではまれびとに婦女子を差し出す習俗も残っていた。

  血が活性化され活力を得たのね」

    「なるほど」   

  外からやってくる「まれびと」を娘たちが迎える文化は、島の豊穣を意図していたらしい

   おぞましくはない

 まれびとの脅威を寛恕する暗黙の協定がなされていた!

 島人の浄化作用の一つでもあった

 リーリリリリー、リーりりりりー

 ひねもす草叢で鳴く君にまけずに、生きる方法?

 聞こえても聞こえなくともいい

 りーりりり リー リーリリリリー

 明日もリーリリリリー

 この点がリーリリリリー

  生きている不思議の夜、

  リーリリリリ リーリリリリ

  君と一緒にリーリリリリ

  そういえばこんな話もあった。

 「老人ホームで夜這いがたいへんだと

 テレビのトークショーで話していた」

 と、話したのは50代で独身のK先生!

  夜這い、って懐かしいことばだね

  死ぬまで I love you!

   リーリリリリ―、リーリリリー

      は、ひねもす

  I love you!

       なんだ!

   


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