志情(しなさき)の海へ

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若者たちの平安山英太郎作「あかばなー」佛桑華、間に合わなかった!再演(土日の公演)を希望!

2014-02-18 13:34:05 | 沖縄演劇

このブログの検索で訪れた方々がいたので、申し訳ないと思います。提出論文の修正が間に合わず夕方、見に行けませんでした。月曜日の夕方7時のスケジュールもよくないですね。再演を続けてください!絶対に見に行きます!その時に批評を書きたい。この作品は比嘉美代子さんが真喜志康忠さんから聞き取りをして、実際は氏がすでに脚本化した作品から話しを伺って英語訳にしていますね。アメリカでも上演しています。つまりドラマ性が高いということです。横恋慕の悪役と恋のかけひき、嫉妬、誤解、真実のありかなど、面白く構成されていますね。裏切り、誤解、嫉妬、極端な人間の情念があふれています。赤い血が流れるあかばなーですね。赤は真実の愛なのか、裏切りの赤(血)なのか、しかし、殺傷ざたになるほどの恋の嵐が、琉球王府にどれほどあったのか、結婚はすでに親によってきめられていたわけですが、しかし「今帰仁由来記」の中の横恋慕の悪もいますね。それらが薩摩侍としたら、状況的にあいますね。悪は皆薩摩の侍にしても事済んだかどうかは別として、第一刀を持ち歩いたのは、薩摩の侍たちだけですよね。1609年以降です。士族百姓の身分社会の制度がくっきりできるのもその後ですよね。大らかなもう遊びがいつまであったのでしょうか?「中城情話」にはその面影が残っていますね。

「あかばなー」の時代劇は近代以降のセンスですね。近代の新派や壮士劇、歌舞伎の影響が見られます。時代考証の点ではどうもですよね。1609年以前の琉球だとまだ設定としてはありえますが、もう少し古琉球時代の文献を読む必要がありそうです。切腹もなかった琉球で切腹の舞台が演じられるわけですから、フィクションの面白さでもありますね。つまりフィクションはリアルそうでリアルではなく、それらしく創作された時代の空気を伝えているのですね。平安山英太郎さんは戦前1920年代から戦後にかけて活躍された方ですから、昭和初期の沖縄の空気がそこにまたあると言えるのでしょうね。真喜志康忠さんのお話をたくさん伺ったのですが、英太郎さんはかなりモテタ方だったようですね。那覇の市場のアンマーやハンシーたちの贔屓で反物がたくさん届けられた話など、いいですね。琉球大の学生が卒論で平安山英太郎さんについて確かまとめたと思うのだが、大城學先生のところで読ませていただけるかもしれませんね。いい卒論修論が大学の研究室に閉じ込められている現状があり、それらはすべてネットで紹介するか、図書館に一部おいて公に読んでもらうシステムにしないと知の独占であり、不幸な論稿になりますね。

今回の出演メンバーはなかなか昨今の歌劇や時代劇で目立った主役たちです。小嶺和佳子、金城真次、知念亜希、伊良波さゆき、嘉陽田朝裕、具志清健、知名剛史、糸数きよし、山川宗春。与座兄弟の舞台を何度か見ました。与座一座のみなさんは出演されていないのですね!今回はー。


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