志情(しなさき)の海へ

かなたとこなた、どこにいてもつながりあう21世紀!世界は劇場、この島も心も劇場!貴方も私も劇場の主人公!

別役実さんの新しい劇に注目ですね!《人間は喜劇的存在》

2013-06-10 23:57:04 | 表象文化/表象文化研究会

「演劇には時代ごとの対人関係の変化を跡付けしていく使命がある。今は家族を基本とした関係不安の時代。新しい対人関係がこれからどうなっていくのか、戯曲を通じて見極めていきたい。」と別役実さん。自縛することもないね。付和雷同が怖いのかもしれない。不条理演劇を何作も世に問うた劇作家の肝の据えた風刺(笑)は昨今の日本への棘のように刺さってくるね。

悪の美学とはー。悪を描く手、感性、そこから見えてくるもの、たとえば、終戦後の沖縄で身寄りのない子供や女を売りとばして生きていった男たちもいる。同じ人間を生きる糧としてその尊厳を徹底して打ちのめす同じ人間の存在がある。ターゲットを間違ったとミルクプラントをミサイル攻撃して、それをよしとする軍事帝国もある。劣化ウラン弾http://www.youtube.com/watch?v=ZwWaQ0_c8wIの実験場として他宗教の国家を破滅に導く国家もある。誰かが生きるために誰かを犠牲にするシステムがある。システムそのものが怪獣のように膨張し、血の海になった≪焼け焦げになった≫歴史を背負っている。通貨の一円、2円の変動で莫大の利益を受けたり損失したりするマネーゲームに明け暮れる人間たちがいる。人間の生き死にの実存がすべて金(利害)の餌食になるシステムがある。日々の営みの競争原理の間で泣き笑いが続く。スクブンのことばはいいのだが、スクブンを超えさせるものは何だろう?

 

 


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