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組踊300年継承と挑戦:後継者の育成=国立劇場おきなわ15周年=、その他女性地謡の会「しほら」記事など

2019-02-08 09:25:56 | 琉球・沖縄芸能:組踊・沖縄芝居、他

組踊は歌舞伎と異なるが、研修制度を設けている。そこに女性は参入できない。しかし男女混性の楽劇が可能である。若衆や娘、母親役など、女性芸能者が十分女形の男優と競い合える芸である。若いみずみずしい女形(首里王府時代)はもはや厳しい?ただ当時は学芸会的な公務員芸(?)で近代以降に観客の目にさらされて磨かれてきた楽劇だろうか?

歌舞伎のような面白さと作品がなく、娯楽性が弱いので、同じ演目が何回も繰り返される組踊には飽きがくる。仇討ちの魅力?古典音楽を拝聴する楽しみはあるがー。同じ演目を何度も見て、同じ曲を何度も聴くことになる。立役や演唱家が誰かにもよるのだろうがー。(アメリカで見た歌舞団、宮城 美能留さんの「二童敵討」は観客に受けていた。)

意気盛んな若い伝承者は沖縄芝居の史劇や歌劇を演じていく。はるかに面白いからだろうか?それだけではなく、継承者がいなくなったゆえでもあるようだ。最も沖縄芝居は、作品がまだ豊富で挑戦できるし、観客の耳目を集める。新作組踊がその点、この間の沖縄芸能の統合性を持って新奇で面白い。大胆に新しい視点やテーマを織り込むことができる。いわばお能と歌舞伎を統合したような面白さになるのかもしれない。沖縄芸能史にそうならば古典組踊に沖縄芝居や現代演劇、西欧演劇のエキスも取り込んだ総合演劇(楽劇)の誕生である。それはすでに大城立裕さんや嘉数道彦作品が実証している。現代の感性が作品の中に投影されている。

新作組踊や新作沖縄芝居作品を強化し、内外で公演できたらいいね。

ところで、組踊の原型を取り戻す熱情があるならば、首里城北殿前で仮説舞台を設営して再現するほどの300年にしてほしい。三間四方の舞台で三方角からきちんと観賞できる舞台構造にしてほしい。多良間の8月踊りの舞台はそのシンプルな形態だが、観客に近い。もともと冊封使や王や士族層のための観賞のためだから、少人数の観賞になるのかもしれない。それでも2,300人は観賞できる。現在の「国立劇場おきなわ」で実現するには、張り出し舞台をもっと前に出して、三方から見れる構造にリフォームしないといけないのだろうか?実験的でにもやってほしい。

その点、京都のお能の舞台はこじんまりしてお家芸になっている。それが原型か?近代の沖縄の芝居小屋では、沖縄芝居といっしょに上演されているので1000人単位の額縁舞台でやっている。(と理解しているがー)。

横浜能楽堂などで組踊が演じられている。お能の舞台が気に入っている様子である。沖縄にお能の舞台を設営するのもいいね。

しおらは立役に女性も起用したらいいと思う。


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