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ユダヤ教徒、カトリック、プロテスタントのキリスト教徒と別々の礼拝堂が建築されている。イスラエル人(ユダヤ教徒)の教授Zvika SerperさんはThe Dybbuk:Between Two Worldsを演出し、その作品を映像として全編を紹介した。歌舞伎や能、狂言など日本の伝統演劇のメソッド(手法)を応用し、そのエキスを取りこんだというラブストーリは、他者の魂が人間の体内にとりつき、悪魔払いの様相も見せて、ユダヤ教のラビRabbiが登場する。
The heart of the world 、 the spring of the earthなどの詩的台詞が繰り返された。ギリシャ古典劇のようなイメージがしたのが正直な感想。歌舞伎などの型というより、極めて中東やギリシャ古典・古代の扮装だった!死霊が取りつくなど、夢幻能の雰囲気も確かに感じられた。
Zvikaさんも一緒にダッハウに行ったのだが、彼は帰り際、レストランで全く何も喉を通すことはなかった。打ちのめされた表情にユダヤ人の痛みが影となって漂っていた。
<写真はユダヤ教徒の礼拝堂>