先日、勧進帳の話をすると、映画通の方が黒澤の「虎の尾を踏む男たち」について話した。知らなかった。もしツタヤで1950年代の黒澤のその作品を観ることができたら幸いだ。明日、電話してみたい。
虎の尾を踏む男達
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#石川県を舞台とした映画作品 『虎の尾を踏む男達』(とらのおをふむおとこたち)は、1945年に製作され、1952年に公開された日本映画である。 監督は黒澤明、主演は大河内傅次郎と榎本健一。 モノクロ、スタンダードサイズ、59分。
能の『安宅』とそれを下敷きにした歌舞伎『勧進帳』を元に、道化役である榎本演じる強力のエピソードを付け加えて、喜劇仕立てに脚色した作品である。 黒澤初の時代劇映画であるが、終戦を挟んで撮影されたため、終戦直後のGHQの検閲によって1952年まで公開が認められなかった。
1945年、黒澤明は『續姿三四郎』を撮り終えたあと、大河内傅次郎と榎本健一主演で桶狭間の戦いを描いた『どっこい!この槍』という作品を企画したが、戦時中のため馬が調達できず、急遽同じ主演俳優を起用して本作を作ることになった。
この企画は『勧進帳』を基にして脚本をすぐに書ける上に、セットは1杯、ロケは撮影所裏の林で行うことができるため、敗戦直前の物資不足の中でも製作が可能だった。
撮影中に終戦を迎えたため、進駐軍の兵士たちが撮影を見学しており、そのひとりにジョン・フォードがいたという。 また、マイケル・パウエルもスタジオを訪れたという。
本作では能の形式が意識的に取り入れられている。 タイトルの『虎の尾を踏む男達』は、謡曲「安宅」の一節「虎の尾を踏み、毒蛇の口を逃れたる心地して、陸奥の国へぞ下りける」から取られており、劇中では謡曲の一節が現代的な音楽にアレンジされ、ヴォーカルフォア合唱団の合唱により歌われている。 謡曲のほか、歌舞伎の下座音楽、祭囃子、神楽などの伝統音楽も使われている。
そのため本作は和製ミュージカルに位置付けられることも多い。 また、本作では『勧進帳』をパロディ化している部分もあり、本来ならば弁慶の見せ所である飛び六法は、道化役の榎本にやらせている。
本作はGHQの検閲により、義経と弁慶の主従の忠義を描いていることから、GHQが日本政府に出した「反民主主義映画の除去」の覚書に沿った「反民主主義映画」の1本に選ばれ、上映許可が認められなかった。
1952年3月3日、反民主主義映画に認定された映画のうち、CIEの通達による第一次解除映画の1本に含まれ、ようやく上映の禁が解かれた。 同年4月24日に一般公開された。
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この説明書きを見ると、ますます映画が観たくなりました。