志情(しなさき)の海へ

かなたとこなた、どこにいてもつながりあう21世紀!世界は劇場、この島も心も劇場!貴方も私も劇場の主人公!

≪三線と共に生きた芸能家≫山入端つる&東恩納寛惇著ですね。伊良波さゆきさんの晴読雨読

2015-08-11 19:53:10 | ジュリ(遊女)の諸相:科研課題

                                                    (琉球新報 8月10日、書評欄)

「つるは一度も恋をしたことがなかった」とさゆきさんが書いているのが気になりました。彼女の人生の旅路に登場してくる男性たちがいますが彼女は、一度も恋をしたことはなかったのだろうか?恋をしないと出せない、歌えない「歌」の味があると書かれていました。ああ、恋をしなければ、とつるさんは思ったようですが、まだ十代から二十代にかけてですね。つるさんの三線放浪の人生のすべてにほれ込んだのは寛淳さんだったのでしょうか?彼女は彼に恋したのではないのでしょうか?寛惇さんの前に自らの人生を語っていったつるさん、もちろんそこには語ることはないとあえて話さなかったことや、省略したこと、強調しすぎたところなど、もありますね。「お二人の出会いがもたらした豊饒さ」にわたしは関心を持っています。


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