面白そうですね!目取真俊の小説と他の作家の作品との比較論の発表があり、また崎山多美さんの「コトバのたくらみ」という題の講演があるのですね!
すでに沖縄のコトバ(言葉、ことば、方言、言語)については大城立裕と崎山多美を比較した項目もある博士論文もネットで読めますね。大城や目取真と崎山多美がどのように沖縄のコトバを作品の中でたくらんでいるのか、なんですね。
目取真 俊さんの『眼の奥の森』の盛治の絶叫に全部ウチナーグチ(今帰仁語)のルビがふられているのが斬新に思えるのですがー。
昨今では日本の著名な詩人の詩集に小さな蟻のような文字のルビがついていたりしますが、ちょっと表現の意図が異なるのですね。
「しまくとぅば」=しま(地域)のことば推進運動が県主体で動いていますが、そのしまくとぅばに馴染めないままで、なぜ今帰仁語や那覇語ではないのか、沖縄の沖縄語ではないのか、ウチナーグチではないのか、気になったままである。中央言語を言語帝国主義として排斥しょうとする言語学者の折衷案が「しまくとぅば」運動でしょうか?中央言語を拒絶する多言語推進運動という美しい現象かもしれませんね。
戦前からウチナーグチ芝居シーとして差別された痛みを持って、「ウチナーグチ芝居」に拘ってきた真喜志康忠さんはしまくとぅば運動についてどう語ったでしょうか?
しまくとぅばは改めて「うちなーぐちで演じる芝居シー」の差別化にも見えます。
「国立劇場おきなわ」の組踊の紹介のパンフレットは英語、中国語、韓国語、日本語で表示されますが、どこにも沖縄の言語はありません。組踊はうちなーぐち、主に首里語で表記されているにもかかわらずです。沖縄の伝統芸能は首里・那覇語がメインです。沖縄芝居も首里・那覇語の芝居口調(クーチョウー)が主です。中に糸満クトゥバ、北谷クトゥバも台詞劇の中に登場しますが、メインは首里・那覇くとぅばですね。しまくとぅば?
しまくとぅば(沖縄諸語か琉球諸語)とルビをふりましょうか?