琉球大の学生たちと面白い授業をしている。新しいテキストが未完成なので(積極的な授業構成だが学生たちに優しくないし、教える方にも負担がかかる。20人ほどの学生たちとならうまくいけそうなテキストだが、実態は?)、途中から映画プロジェクトに切り替えた。映画だけではなくそれぞれの専門領域のリサーチ発表でもいいとした。10グループあって途中からパワーポイントを使って映画の紹介やメインテーマ、その意義について . . . 本文を読む
玉城節子先生がご自分で踊られる琉球舞踊がどのようなセンスで目の前に現れるのか、とても興味深い。
また新城亘さんの舞台公演「遊行芸能者 京太郎の歌」は、7月29日 18:30分と19:00だが、19:00の舞台を是非拝聴したいと思う。京太郎の歌が王府時代にどうだったのか、また近代の帳の中でどう継承され、あるいは変容したのか、も興味深い。他、面白そうな舞台は多々あれど、昨年同様あまり見ることができな . . . 本文を読む
国際批評家協会から日本西洋比較演劇研究会へ回覧で送られたニュースによると、7月31日に興味深いシンポジウムが東京である様子だ。参加したいが、厳しいーー?目についたニュースは80年代にアメリカの大学院で勉学(あまり優秀な学生ではなく)していた頃人気のあったハロルド・ピンターの研究書に特別賞【『劇作家ハロルド・ピンター』喜志哲雄(研究社)】とある。
日本の中央の演劇批評・研究の中でピンターはあまり評 . . . 本文を読む
2010年の1月、そして2009年11月と「海の天境」の新作組踊公演で名古屋とアメリカLA公演にご一緒した時、西江先生とお話する機会があった。寡黙に見える方だが、本音でお話される方で、そして意外とひょうきんな所ももっておられる。舞台での歌・三線はすばらしく、その美声に酔った。沖縄芸能の真髄はやはり歌・三線の魅力が大きな鍵になっている。それゆえに地謡(歌・三線)の声の質やトーン、歌唱の響き、もはや魂 . . . 本文を読む
能と組踊のコラボレーションが凛として浮き上がった。鎮魂の思いが沖縄戦の悲劇を昇華したかのように、駿厳そのものの空気が流れた。違和感なく琉球古典音楽が、お能の地揺と小鼓、大鼓、笛がエコーしあった。八重山民謡の月の美しゃは笛の音色に合わせて静かに聞こえてきた。もっと耳に響く音色でもいいと思ったりしていた。 . . . 本文を読む
公演の経験は面白い、本番に向けた緊張感はいい!国立劇場スタッフの皆さま方の真摯な思いに感謝したい。舞台を想像する上で劇場スタッフの方々の技術力、感性、総合的な美意識がいかに大切かという事、またコミュニケーションの大切さについて改めて認識させられた。この公演は本番前日のドレスリハもなく、本番当日に一度舞台で通すだけの厳しい状況での取り組みだった。朝9時半に入り、美術の新城栄徳さんが「染屋の恋唄」のセ . . . 本文を読む
いつものどたばた嵐の中で昨夜は午前3時までこもってパンフレットの中身の文書や写真の確認、印刷で時間が過ぎた。夕方7時過ぎからなんと深夜3時まで8時間かかったのである!警備の方が一度回ってきたが、深夜の大学も味わいがある。たまには徹夜でこもって仕事するのも悪くない環境!
火事場の馬鹿力がそういつまでも続くわけではないと思いつつ、このプロデュースの枠組みは吉田妙子という希有な沖縄演劇の役者の魅力に惹 . . . 本文を読む
実際の所、琉球の近世にホウオウボクはなかった。ゆえに【テンペスト】はでたらめな時代考証が結構ある、という事になる。戦後海外から輸入された樹である。だから時代設定としては「あらおかし」の南洋桜/鳳凰木だが、こう満開に咲いている姿はなぜかこころをときめかせる。鮮やかなオレンジ色である。太陽の色が街路樹として目を楽しませる。今朝写真に撮ってきたのを紹介したい。
≪街路樹としてとても素敵な雰囲気、青空に . . . 本文を読む
6月に出版予定だとお聞きしていた待望の新作組踊続10番の誕生である。今日、【花染ぬ手布】-遊女(ジュリ)の表象のリハに行く際、郵便箱を覗くと、著者贈呈で送られてきたのが【真北風が吹けば】(まにしがふけば)である。オレンジ色の装丁に帯の色が黄色で太陽のイメージがする。日本語訳を見ると急いで校正した様子が伺えるが、なかなかいい書だ。お値段も2、000円で求めやすい。多くの方に読んでほしい沖縄の詩劇であ . . . 本文を読む
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琉球の民は国語難民なんだよ、のことばにハッとする!
「琉球の民は国語難民で難民ゆえに人類館になった」と、詩人与那覇幹夫が語った。
文化人類学と言語学が共同で研究する言語学が究極のものになるとも言った。
また宮古・八重山の古語が日本上代を照らしている。その照り返しで宮古・八重山言語が照らされている。このことばの照り返しに差別はない。
ともーーー。
一つの古語が自分た . . . 本文を読む