9月中旬の台風の記事で紹介した光アート作品を詳しく紹介しましょう。
作ったのは10年以上前で良く覚えていませんが、組内の旅行会で途中、益子へ寄った時にその陶芸店には沢山の光のオブジェが売られていました。 それにえらく感動して「こんなの家にあったらいいなぁ」と独り言ブツブツ言いながら店内を暫らく見ていましたが、金額も張るし大きさが大きいのでとてもマイクロバスに積むには邪魔になるし家でも邪魔にされるだろうと考え、断念。
しかし、家に帰ってからもあの光が漏れ出し、何とも柔らかな光が床や天井を照らす雰囲気を想像してどうしても作りたくなり、考えたのが紙粘土細工。
本物の焼き物じゃ自分だけではできませんからね。
先ずは、材料集め。
紙粘土はホームセンターにいくらでも売っているので、確か2塊買ってきました。
で、困ったのが、どうやって籠の様な形に仕上げるか。 ろくろを回すわけにも行かないし・・・ 考え付いたのがDVDが入っていたスピンドルケース。
とりあえずこのケースを型にして回りに紙粘土を均等な厚さに張り付けて行って、その紙粘土に何かのキャップを使って1cm位の穴を全体にまんべんなく開けて行きました。
その後、ケースを慎重に抜き取り、手で形をを整えて乾燥させ、塗料を筆で塗って出来上がったのがこれ。
外は緑色で彩色し、中は青く彩色しましたが、出来上がって見れば中の彩色は全く何にも影響せず結構悩んだ事がバカみたいでした。でも、外側の緑色はどこに置いても違和感無く、良い色だったと思います。
次に、台をどうするか?
ホームセンタに行っても丁度い板は売ってなかったので、大きめの板を買って来て鋸で程よい正方形に切り、角を全てカンナと紙やすりで削って丸く整え、ニスを塗って完成。
電球の座金は陶器で出来たものを秋葉原の駅前の電球専門店で買って来ましたが、そのまま作った籠を上に置いたのでは落ち着かないし、紙粘土手作りの物ですから縁は円には近いですがラフな円です。 カキっとしたような固いものではうまく押さえが利かないんで、考え抜いたのが、柔らかいチューブの中に針金を入れ輪っかにし、4か所を針金で台に固定する方法。
これなら、フレキシブルに手作りの籠の内側にピッタリフィットして台と籠が一体化するわけ。 電球交換も簡単にできますし、横にずれたりしませんから最高です。
コードは、スイッチ付の物を買って来て台に溝を切ってコードを埋め込んで、荷作り用の透明テープで固定し、横に出しました。
夜になり、暗くなるとロウソクの明かりの様な、何とも柔らかい優しい光の玉が部屋一面に広がります。
特に秋から冬に掛けては、夕暮れの変わりゆく外景と、この明かりを眺めながら心静かにお酒を飲むのが私の休日の最高のひと時となります。
売っているものをそのまま飾るのも、もちろん良いですが、自然に湧き上がる感性を素直に感じて自分で作品を作るって楽しいし、何年も愛着もって付き合えるのですから最高です。
あなたもこの秋、何かに挑戦しては如何でしょう。