nasu_star's blog

那須で自然に親しみ、星と自然を愛するブログ

自作電池ボックスのリニューアル

2024-11-28 08:34:43 | 工作
リニューアルが続くこの頃です。
ネコCaffe、鍋の整理棚、光のオブジェ、そして今回は電池ボックスです。

(16年も使ってるんだぁ、すごい!)


ただ、、足りないものが一つ有りました。
それは運用時に電池の状況を知る手段が無かった事。

電池はエネループを12本使って14.4Vとして1セットで、それを2セット組み合わせて使えるように作っています。
エネループはニッケル水素電池で一個が1.2Vなので、12本で14.4Vです。

何故2セットの組み合わせが必要か?

・12本1セットだと録音機材を5時間駆動出来ますが、それを2セット並列にすれば倍の10時間使えます。
コロナ前は一つのイベントが7時間とか当たり前にあって、5時間では収録できなかったのでそう云った対処となりました。

・1セットが仮に、たった一本だけの電池の不具合で使えなくなったとしても切り離して残りの1セットで継続することも考慮しています。

・市販のパッケージされた充電池とて中身は個々の電池のセルの集合体でできています。
 そのセルの一つだけでもダメになればその電池は使えません。

 でも、自分で個々の電池を充電して電池ボックスに収納すれば、充電時に不良電池は確認できますので、事前に不良電池を排除することでその電源機能は維持できます。

実際、この16年間で充電時のエラーで事前に異常を感知した電池は5本くらい有ります。
(エラーが出ても使えない訳ではありませんが、信頼性が無いのでその電池は交換します)

つまりは、信頼のおける二重化電源という事です。

本当のプロは映像以上に音を大切にします。
いい加減なビデオ業者は音は二の次ですが、それで折角の良い映像を台無しにしている事も多々あります。

100V商用電源で駆動させても良いですが、電源を確保できない事もありますし、突然の停電(コンセントのブレーカー落ち)なんて事だって実際起きたりします。

信頼できる電池ボックスの電源ならそんな事も関係ありません。

そこで、どうしたら電池の現状を把握できるか?
簡単な方法とすれば電圧が見れれば、それなりの電池状況の目安になります。

たとえば、12本の電池を装着する際に、誤って一本だけ逆向きに入れたりすればそりゃ、使い物になりません。
でも電圧が即座に確認できればその過ちに直ぐ気づけます。
また、運用途中で異変が生じた際に、どちらのセットがおかしいのかセットごとの電圧が見れれば一目瞭然に判断付いて切り離すことが可能です。
(今年3月に実施した逆流防止対策があるため、今はスイッチで切り離す必要は無くなりました)

昔は電圧を知るにはアナログチックな電圧計しか有りませんでしたが、今ではディジタル表示の小型電圧計が有ります。
早速、買てみました。

5個セットでたったの数百円。
一個当たり150円程度です。
凄い時代です。


でも、これをどうやって電池ボックスに取り付けるか・・・


とりあえず、ホームセンターに行ってみました。
行く前は木枠を作って取りつけようと思っていましたが、行ってみれば一発でこれが目に入りました。
これも一つのシンクロニシティ―です。

スポンジの様に見えますが、結構硬いです。
押しても凹んだりしませんが、カッターで簡単に切れそう。


早速。


2セットのボックスが2台あるので、2つ切り抜きました。

そこへ電圧計をハメ込みます。


裏面は基盤丸出しで何かに接触したりすると壊れる可能性があるので、テープを全面に貼って絶縁します。
この電圧計は裏面のパーツ含めて8mmの厚みがって、このスポンジの様な物は10mmあるので、絶縁に透明テープを貼る事で完全にショートを防げます。


表面のスポンジの様な表面に両面テープを貼ってケースに貼り付けました。
ケースも偶然透明な物を使っていたので、こんな芸当が出来た訳です。
まるで、16年前に作った時からこの事を予見していたかの様です。

凄いシンクロニシティ―ですね。


勿論、常に表示させておいたのでは僅かですが電池を消耗してしまいますからスイッチ(下に付いているスイッチ)も新たに追加しました。

上のスイッチは左右の出力ポートに各セットごとに直に出力するか、2セットを並列出力するかの選択用スイッチです。
普段は「マルチ」側にして並列出力として使います。


中味はこんな感じで、今年3月に手を加えた並列接続の際の逆流防止ダイオードも有って、大分線が込み入って来ました。

電池は2セットなので12本✕2=24本も入っています。
電池の充電は自作の充電ステーションで一台分24本を一回で充電します。
充電器が個々の電池の不具合チェックもしてくれます。


ちなみに、最初14.9Vあった電圧は、負荷を掛けると0.2V下がりました。

この録音機材の終止電圧は12V(録音機材側で設定)なので、12Vに近くなって来たらそろそろ電池切れになると分かります。

一応、録音機材側にはニッケル水素電池での電池の残量表示がありますので、今まではそれで判断していましたが、液晶画面内の表示が小さいのでぱっと見て直ぐに判断がつかないので現場で僅かな時間で確認するのに苦慮していました。


もうこれで心配することなく使う事が出来ます。

2台ともリニューアル完了。

ちなみに電池はNo2に入っているのものの方が新しいし、容量が多いのですが、先日のイベントで使用した状態のままのため、No2をNo1より30分くらい長く使かったので0.1Vの差となっているのかも知れません。
多分、充電したばかりだと16Vくらいになると思います。

ハイアマチュアはここまでやります。

多分、プロの業者の方は売ってる製品が無ければ、自分に自信が無い限りこんな自作品は作らないと思います。

でも、売ってる製品だからと云ってどこまで信頼できるかは未知数です。
自作品の方が余程信頼が出来る場合もあります。

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