奇病列伝

痔の話は前回しましたが、いままで大きな病はしませんでしたが、数々の奇病には罹患いたしました。これは其の中の話。

小学校何年だったか忘れましたが、朝起きておしっこをしようとおもったら、チンコの先がなにかおかしいんです。
見てみるとチンコの先が膨れ上がってるんです。
賢明な読者の皆さんはご存知かと思うんですが、チンコって皮かぶってるじゃないですか
えっ被ってないって？ちっちゃい頃はみんな被ってるんです。
（ちなみに私は今でも被ってますが・・・）
その被ってる皮の部分が水泡状に膨らんでしまってるんです。
水泡眼っていう金魚みたいになってるんです。




それはもう大騒ぎさ。おしっこは無事出るんですが、なんか落ち着かない。
痒くも痛くも無いんですが、チンコの先は水泡眼。

おかんに「こんなんなってもた」って報告せざるをえない状況。
それを見たおかんはあわてて近所の内科へ。
近所の内科がまた薮医者っちゅうかなんちゅうか頼りない。
風邪以外はみんな、手に負えませんと市立病院へ送り込むんです。
其のときも市立病院へ行くように指示をされ、其の足で行きましたよ。
どんな重病なんだろ。チンコ切るんだろうか、女になってしまうのか？
変な病気だろうか？どうしよ～って不安満載。
おかんも不安だったろうとおもう。
だって自分の息子の息子が水泡眼。

市立病院の「泌尿器科」始めて聞く恐ろしげな科、そんな科あることすら知らなかった。
泌が秘みたいで秘密の場所の秘密の病気を想像しちゃいます。
今でこそ、この隠微なひびきは性腺刺激ホルモンの分泌を促しますが、其のときはほんとびびってた。
診断が始まり、医者に見せると、一言「ふーん」、ってそして「ベッドに寝かせて」って言われてベッドに寝ましたよ。

すると看護婦さんが私を押さえつけるんです。
今でこそこのシチュエーションは性腺刺激ホルモンの分泌を促しまくるわけですが、
そんときは必死。
押さえつけられた私はなすすべも無く、すべてを医者にゆだねましたよ。

「はいっ」っていわれて、ちんこをみると、元通り。
おおっどんな魔法を使ったのか？
「おかあちゃん、治ってる」「そら治ってるで、針でつぶしてんから」
簡単に針で水泡をつぶしただけで治療終了。
最後に医者が一言「皮が長いんだよね」って
そのころは意味がわからなかったけど、それって・・包茎ってことじゃん。
そのころから苦労が始まってたんだな～

ゴキブリ

ゴキブリって嫌い。世界で一番嫌い。なにあの足の速さ、なにあの黒光り。
耐えれない～！
昔はしょっちゅうお出ましになられてました。キンチョ－ルくらいしか殺虫剤が無かったしそんなもん効きはしないのでいかんせん物理的に新聞を丸めて戦うしかないのですが、新聞なんて手元に無いから、大概わーわー騒いでるうちに隙間へ逃げ込まれてました。

昔実家で猫飼ってたんですが、こいつが可愛くって、よく口元や顔を舐めてくれたもんです。可愛かったな～
ある日起きてみると、部屋のそこらに、なにやら茶柱のような木の枝のようなものが散乱しています。よーく目をこらすと、なにやら記憶の片隅に引っかかってくるんだよな、其の形。
なんかきれいな流線型なフォルム、ぎざぎざの滑り止め、先っぽが爪のよう・・どうみても昆虫の足。ミクロイドSの世界。それも色は黒。
ってゴキブリの足じゃん！なんで足が落ちているのか？ってことは、あいつが食ったんだ。
そう、そいつは夜行性。狩猟本能で獲物を捕らえては喰ってたんですね。あの猫やろう。
其の口でわしの口を舐めてたのか！許さん！思いっきりぶん殴ってやりましたとも。
そのあと思いっきり噛まれましたが。

ある日、昼飯を食いに定食屋へはいりました。天丼を頼んだんです。
海老天と、まいたけのてんぷらが乗ってました。わたし基本的にきのこ類苦手だったんですが、それが幸いしました。なにげにまいたけを裏返したんです。するとそこには・・・・
きれいに衣のついた、昆虫のてんぷらがサービスでついていました・・ってわけないやろ！
ゴキが喰えるか！おもわず呼びつけましたよ店員を。
お取替えしますって、当たり前じゃ。けどそれから出てくるの異常に早かったな～
あれって、ゴキ取っただけで又もってきたんちゃうん・・・

又ある日、近所のラーメン屋へ行きました。
そこはこってりの和歌山ラーメンで有名。カウンターに座り、いつものように注文して待ってたんです。
何気にカウンターに張ってあるお品書きを見ていると、品書きの裏からなにやら髪の毛のような細い糸が出てるんです。
おかしいな～とおもってるとその髪の毛が動くんです。
ぎっく～・・ひょっとしてとおもい、見ようか見まいかめちゃ葛藤しました。
スカトロビデオを借りようかどうしようか迷うくらい葛藤しましたよ。
けど人間の神秘。怖いもの見たさが勝つんですわ。
そーっと品書きを裏返すとそこには!!!!!！！！！！！！！！！！！！！！
なんと１０匹くらいのゴキちゃんがびっしり張り付いてるではあーりませんか。冬だから動きが鈍く暖を取ってる様子のごきちゃん。
こんな奴らが一斉に逃げたらそんなもん店内大パニック。タイタニック号どころじゃないです。ラーメン地獄変です。
私は、そーっと戻しましたよ。其のときに私の様子を店員が何気ない様子で見ていたのを私は見逃さなかった。そいつは見て見ぬ振り私の視線をはずしやがったんです。
てめ～っと思いました。くそーこのお品書き上から叩いてやろうかとも思いましたが、
そいつらがつぶれる感触を想像してやめました。勢いが弱くて生き残った奴らが逆襲してきたら心臓の弱いボクチンは死ぬかも知れませんから。
しばらく其の店には行かなかったんですが、ほとぼりが冷めたころにいくと、お品書きが無くなっていました。店員が気づいて取り払ったんでしょう。よかったよかった。

悪事考３

人間悪いことしたらだめだめよ。っていいつつも、やむにやまれず悪事に手を染める
場合もあるんですわ。
これはそんなお話。

人間本屋へ行くとうんこしたくなるって通説があるんですが。これは事実です。
私も深夜営業の本屋へ行くたびにしたくなります。しかし本屋というのは万引き防止のためかトイレがないんだよね。
ツタヤも同じ。ビデオを選んでいると必ずっていうほどしたくなるんです。

前に書いたんですが、週末必ずエロビデオ自動販売機へ買いにいっていた時期があったんです。其の夜も自動販売機の前で吟味に吟味を重ねていたんです。ほんと中央市場の仲買人でもそんなに吟味しないでしょってくらい、吟味に吟味を重ねてました。
すると、どこからとも無く便意が襲ってくるんです。
いつもなら、我慢できるくらいの便意で収まるのですが、その夜の便意は違ってました。
気合の入った便意です。押し寄せる波のごとく、怒涛の便意です。
うんこって我慢できるものって其のときまでは思ってました。下痢便で無い限りそんなに切羽つまることはないと多寡をくくってました。
いや～あのときの便意はすごかった。
其の夜は連れの伊○君の車で「コードネーム大地溝滞（エロビデオ自動販売機群）」へ出かけてたんで、伊○君に頼みました。
「すまん、うんこしたいねん」「なに～」「耐えれない」「なに～」ってひとごとやん。
車にほうほうの呈で乗り込んだのですが、もう出そうです。
買ったばかりの中古車とはいえ、友達の車の中で粗相することはできません。
「車止めてくれー」私は車を飛び降りました。其のときにはうんこ１ｃｍは顔を出してたと思う。
神様、ご近所の皆様ごめんなさい。
車降りた場所からほんの３ｍくらいの暗がりで、やっちゃいました。
大量です。こんな大量見たこと無い。てんこ盛りです。どうみても猪のうんこです。
人間のものとは思えません。どう見ても象のウンコです。
しかし、動物のものではない証拠はうんこの上にのっかっているティッシュです。
そんな切羽詰った状況でも、車に積んであったティッシュの箱を持つのは忘れませんでした。さすがです。

便秘で悩んでる皆様、深夜の本屋もしくはビデオショップ、「大地溝帯」で吟味に吟味を重ねてください。大量のうんこにめぐまれますから。

悪事考２

悪そな奴はみんなともだっち！
暴行、恐喝、殺人、放火、詐欺、悪いことなら・・ってもういいって。
小市民の私が手を染めた悪事の数々を赤裸々につづっていこうっと。
今でこそ聖人君子。キリストの生まれ変わり、右のほほを打たれたらチンコをだす、という罰当たりな私ですが、若かりし頃は悪かった～って、うそ。

学生のころの話。南海高野線沿いの学校に通ってたんですが、其の頃付き合っていた彼女が南海本線沿いにすんでいたんですよ。
そのころは（っていまでもだけど）金が無かったんです。
其の頃のデートは、心斎橋の端ソニープラザから心斎橋をぶらついて、虹の町からナンナンタウンもしくは日本橋へとひたすら歩く、歩く歩く高野山の修行僧でもこんなにあるかんだろうってくらい歩く、まさに苦行のようなものでした。お茶も飲まず、飯も食わず、たまに安いラーメンをすするか、たこ焼きを食べるかくらいです。

彼女を家に送っていこうとするんですが、なぜかって？それはやさしさをアッピールするためと、もしくはひょっとしたら何かいいことが待っているかも？という期待ですがな。
「お茶でものんでく」「え、お茶だけ？」「お茶だけじゃだめ？」「お茶だけでいいよ」
「お茶だけでいいの～？」
てな具合で家の中へ入り込んでしまえばあんたそれはもう大変です。

デートが終わるとそんな妄想を描きつつ、南海電車へ。本線の定期は持ってるのでそのままスルー。電車の中で妄想を膨らませつつ高野線のとある駅へ到着。
そのまま精算せず改札へ。そのころは機械を通さずに改札のおっさんの目をごまかせば
それでＯＫ。簡単にいうとキセルですわ。
おっさんの前を通るときに指でうまいこと駅名を隠すんです。たいがいうまくいくんですわ。
その日の改札のおっさんはちがいましたね。いつものおっさんではなく結構若い奴でした。
いつものように指で駅名を隠しつつとおり抜けようとしたら。
「ちょっとまった～」って止められちゃいました。万事窮す。
そのまま走って逃げようと思ったんですが、女がいるもんな～
あきらめましたよ。つかまっちゃった。３倍払わされましたよ。女には馬鹿にされるし。
散々でした。
悪いことはしてはいけません。

悪事考

今まで生きてきて悪いことはたいがいやりつくしたで
暴行、恐喝、強盗、殺人、詐欺、放火、賭博、・・以外はやったな
って吉本のねたやん。
ほな、何したんやて聞かれて
つまみ食いとか、水出しっぱなしとかって・・・

しかしわしも、小市民の一員として小悪事に手を染めたことも事実。
まず第一に無修正ビデオの購入。
やってしまいました。大学のとき初めてみた無修正。洗濯屋けんちゃんだったな～
ダビングのダビングのダビングのダビングってくらいでリングの主人公だったら何回
も助かりまくりで誰も死なずドラマが進行しない状態。
とりあえずダビングしまくりでした。だから画像なんかきたないきたないぼやけまくり。
でもモザイクのような卑怯なものから比べると天と地の差があります。
いままで神秘のベールに包まれていた秘所が白日のもとにさらけ出されるんですから。
って裏ビデオについて語ってる場合じゃない。それはまた次回に回すとして。

郵便受けにダイレクトメールが入ってるんですよね。そのころはまだインターネットなんてなかったもん。２０年以上前の話。
お金先送りで買うんだよね。「ナニワ商会」ったらわけのわからない会社に５０００円くらい振り込むんです。そしたら折り返しビデオを送ってくるんですよね。
送られた日にはうれしくって、早く嫁とか子供とか寝ないかな（って結婚してから買ってたのかよって突っ込んでください）ってるんるんです。
でようやくみんな寝静まった丑三つ時に、こっそりスタートボタンを押すんです。
このときの期待と興奮はＭＡＸ！ＭＡＸ！で思わずトラトラトラなんか口ずさんだりして。
さあスタートです。ドラマ仕立てなんかどうでもいいんです。其の頃は。いまでこそドラマのシチュエーションが重要ですが其の頃は早くあそこが見たいあそこあそこあそこ～！！って状態ですから。即、早送り、ビデオデッキのモーター音が深夜にはうるさく響きます。緊張します。誰も起きてくるなよ～。画面の中ではめまぐるしく女優が動いてます。さあ男優と絡み始めました。
いよいよ次の瞬間肝心な場面です～！再生！！！！再生ボタンを押します。
画面は普通のスピードへ！
が～ん！！！！！あんた、モザイクかかってるやん！！！！
だ・ま・さ・れ・た！～
この悔しさ、悲しさ、無力感、脱力感、モデルがいくら不細工でもいい、ばばあでもいい
泉ピン子でも林家パー子でもいい・・無修正送ってこんかい！
思わず深夜の町を日本刀振り回して、そのへんに徘徊してるやつらずんべんばらりって
斬りまくりたい衝動をおさえつつ、出てくる涙をおさえつつ、とりあえずぬいとこか～
って・・抜くのかよ！

そんなこんなで２回に１回ぐらいだまされつつ、通信販売にいそしみ、無修正を手に入れるわけです。
これって犯罪？自分の楽しみだけでもだめなの？
よくわかんない。