転勤やら左遷やらで引越し何回したかな。
実家から出て一人暮らししたとき。
某地方都市のワンルームマンションへ。
結婚が決まったにもかかわらず金が無かったから県営住宅へ。
これが築30年のつわもの。
安かったけど狭かった、古かった。6、4.5とDK。窓は鉄サッシ。新婚2人では十分ですか。
その後が某地方都市よりまだ田舎の地方都市のマンション築10年くらい。
3、4.5、6、DK。ここでガキが生まれたのです。
その次が最初の地方都市へ戻り、築20年くらいのマンション。
4.5、4.5、6、DK。ちょっとづつ広くなってるのがうれしい。
その次が近畿のある都市、真新しいマンション4、4.5、6、LDK。
広さは変わりませんでしたが、新しいだけうれしかった。
次は、4、6、6、LDK、ロフト付き、欠陥住宅。
さて問題です。何回引越しした?
答え6回(合ってる?)
6回も引越ししたら、面白い話もあるわな。それでは引越しシリーズを展開していこうかな。
まず、1回目
実家、20年以上住んでいた府営住宅に別れを告げることになりました。
そのわけは又別の機会に述べるとして。簡単に言うと左遷ですわ。
左遷。入社3年にして左遷ですわ。
地方の1都市へ左遷です。(何回も書くとこをみるとよっぽど根に持ってます)
うちの会社は辞令の3日前に内示。辞令交付後1週間以内に赴任。が基本でした。
左遷を言い渡されて泣いているのもつかの間、速攻で引越し荷物を用意しなくては
なりません。命の次に大事なビデオデッキと裏ビデオは1番に梱包したことは言うまでもありません。
まあ独身の一人暮らしですからそんなに荷物はありませんでした。会社の指示で、荷物を
先に送れっちゅうから、送りましたよ。
いざ、赴任先へ着いたら、まだ家が決まってないの。どういうこと?
なんか、寮へ入れるのか、ワンルームマンションへ入れるのかもめてるんです。
寮っていったら聞こえはいいが築20年以上の6畳一間、風呂は共同、それも10時に終わってしまうとのこと。ワンルームは新築、4.5畳ユニットバス付き。って悩む必要これっぽっちもないですやん。
ワンルームに決まってますやん。何をもめるかな~?
結局すったもんだして、希望通りワンルームに決まったんですが、それは良かったんですが、入居できるのが1週間後とくら。
いい加減にしてほしかった。荷物送れっちゅうから送ったのに入れるのは1週間後。
その間、ホテル住まい、週末は実家へ帰らされました。
僕の大事なビデオデッキ、布団、その他は運送会社の片隅に放置プレー。
なんちゅう会社ですか?社員のことなんかこれっぽちも考えてないです。
皆さんも会社選ぶときはそういう細かいところまで確認すべきです。無理か?
1週間後ホコリまみれの荷物とともに入居。
とりあえず、身の回りの足りないものを買い整え、ゆっくりしていると、
ピンポーンってなるんですわ。
いきなりの訪問者??だれ?めちゃ不安。
覗き窓から見るとへんなおっさん。
「なんでしょうか?」
「おみゃ~引っ越してきら、ちゅーにち新聞とらにゃ~いかんで~」っていきなり濃いな~
これで、私がどこへ島流しになったかわかったでしょ。しかしここはつらい事が多かった~。
それはまた別の話。
「うちは朝日に決めてるから」
「あんにゃ~にゃごやにきたら、ちゅーにち新聞とらにゃらちかんで~」
「ですから、朝日に」
「ほんじゃ~朝日とちゅーにち新聞とったらええがや」
めちゃしつこい。引っ越してすぐにこの試練耐えれません。
え~え~取らさせていただきましたよ、だってちゅーにち新聞の販売店、隣だったんですもん・・ふん!
この販売店がくせもんで、こいつらにはほんと世話になりました。絶対仕返ししてやる。
仕返しリストの上位10人に入ってます。その話はまた別の機会に。
新しい、ユニットバスは深夜電力を利用するものだったんですが、使い方がわからず、お湯を出しっぱなしにしてたんですわ、すると熱くなるはずが全然熱くならず段々冷たくなってくるんです。風邪ひきそうになりましたよ。
深夜電力で夜のうちに沸かしたお湯をタンクにためておくというシステムだったんですね。
タンクのお湯を使い切ると水になるわけです。
そんなこと知らないからいきなり壊したんじゃないかって、めちゃ不安の一夜を過ごしました。
次の日のあさにはお湯が沸いていたので一安心です。
あと、新居には洗濯機がなかったんです。
だから、風呂に入るとき湯船に下着のまま入って、下着の上から石鹸つけてそのまま洗って、お風呂と洗濯~一石二鳥~
なんて言ってたんです。そのまま湯船で脱いですすいでました。馬鹿丸出し。
たまに、靴下を脱いだまま忘れて、排水溝に詰まらせたりして、馬鹿丸出し。
夜寝るときは、会社の寮にあったベッドをもらって寝ていたんですが、これが木製の古いベッドだったんです。
枕元に時計をおいて寝ていると、夜シーンとしたころ、ベッドの耳もとから「みしっ」「みしっ」って音が聞こえてくるんです。
どう考えてもベッドから聞こえるんです。
気持ち悪い~!!!
毎晩ベッドの枕元から聞こえてくるんです。怖かった~
有る晩、我慢できず原因を突き止めようと、短気を起こしてしまいました。ベッドを分解しよう!そう心に決めました。だってどう考えても虫かなにかがベッドに巣食ってるに違いないじゃないですが。
怖かったけどベッドの頭頂部蹴っ飛ばして分解しましたよ。トンカチで結構細かくばらしたんですが、けれどなんにも出てきませんでした。
不思議な音はというと
まだ「みしっ」「みしっ」って規則正しく聞こえてきます。
冷静になりその音源を探してみると・・・・
なんとその音源は・・・
時計でした。時計の長針が動くたびに「みし」「みし」ってなってるんです。
気がつくと粉砕されたベッド。
泣きました。短気は損気。
悲しいような、楽しいような一人暮らしが始まったわけです。