興味深いコラムがありました
2024/04/01 日本経済新聞 春秋
入社式を終えたばかり、という様子の初々しい男女数人が、ビジネス街を貫く地下鉄のホームで楽しげに話している。
懇親会に向かうのだろう。男性の一人がしきりにかかとを気にして何かを靴に入れようとしている。
はて、としばらく考えて思い当たった。靴擦れだ。
▼学生時代には一日中、革靴を履くことなどなかったに違いない。
社会の新しい成員になる晴れがましさと、微(かす)かな痛みを象徴する艶やかな黒い靴。
見たのはずいぶん前だけれど、春が巡ってくるたびほほ笑ましく思い出す。
この季節は多くの人が「初めて」を経験する。もう一つ思い出すのが作家、向田邦子さんの随筆だ。
▼「独りを慎しむ」という小文に33歳で初めて一人暮らしを始めた時の心境をつづっている。
ある日「急激にお行儀が悪くなっている」自分に気づいてドキンとしたという。
炒めた食材をフライパンから直接食べる、風呂上がりに下着姿のまま電話をとる。
家族の視線がなくなって居住まいが崩れたことを猛省し、こう記す。
▼「これは、お行儀だけのことではない」「精神の問題だ」。自由はすばらしい。
「でも、とても恐ろしい」。一歩間違えば自堕落に陥るからだ。
年齢を重ねるほどに人生から「初めて」は減っていく。
それでも、時々はこの言葉を取り出して、我が身と精神が崩れていないか点検する。
今夜は履き古した靴を磨いてみるか。
転載ここまで
4月は一人暮らしを始めるシーズンでありますね
私も昔、独身の頃転勤で名古屋で一人暮らしを始めました
最初のころは、寂しかったですね
自由なのはうれしかったです
何を食うのも、何をするのも自由ですが
確かに自堕落に陥ります
食い物は、納豆とスーパーで売ってるカット野菜だけとか
そんな日ばかりでした
スーパーのカット野菜なんか古い野菜なので
翌日には腐ってましたな
コメは、10kgを買ったらなかなか減らない
大きなプラスチックのタッパーに入れてたのですが
ある日、コメを研いでたらなにか白いものが浮いてきました
虫でしたw
慌てて、タッパーのコメを新聞紙に広げると
中から、白い虫が山ほど出てきました
気色悪かったw
風呂にはいるときに、下着のまま湯船に入り
石鹸で下着ごと洗って、洗濯の代わりにしてました
いっかい、靴下を排水溝に詰まらせて焦りました
会社の人にもらったベッドが古くて腐ってたのですが
夜になると、みしみしって音がするので
てっきり虫が食ってるって思って気色悪かった
実は、ベッドにおいてた目覚まし時計がみしみし言ってただけでした
一人暮らしだと相談する人もいないので
不安がマシマシですね
なれない名古屋という土地柄もありました
隣が、中日新聞の販売店で
こいつらがほんまろくでもない人間ばかりで
引っ越しの当日にやってきて
朝日新聞しかとらないって言ってるのに
「名古屋へ来たら中日新聞とらんでどうするぎゃー!!」とかいって
無理やり契約させられました
そのほかにもなにかしら嫌がらせをされましたなあ
名古屋の人間は、心底腐ってるって思ってます。
そんなことはどうでもいいんですが
春から一人暮らしを始める諸氏、不安もあるでしょうが
自由を謳歌して楽しんでくださいね