宮本輝さんの小説は割に読んでいるが、さて、大好きな作家か、というとちょっと違う気がしないでもない。
何故か?
主人公に感情移入しにくい部分があるからか? (主人公が急に感情的になる箇所で、なぜそうなるのかわかりにくい事がよくある)
重いテーマを軽く書いている感じがするところか?これは関西人だから?
深刻になろうとすると笑いを挟まずにいられない関西人の特徴が出ているのか?
それは田辺聖子さんでも同じなのだけれど、田辺聖子さんは大好き。謎。
「ドナウの旅人」「約束の冬」「ここに地終わり、海始まる」などが宮本輝さんの中では好きなもの。この3つの共通点は女性が主人公と言う事だろうが、だから好きというのでもなく、なんとなく、読んでいて「いい部分」があった、というのが特徴かもしれない。小説全体ではないのだ。
その中でも、一番最近に読んだ「にぎやかな天地」はよかった。
世界に数冊しかない本をじっくり作る、という主人公(これは男性)の設定も良いし、「発酵させた食物」を載せる豪華本を作るため、日本のあちこちへ行って各地の有名な発酵食品…醤油、鮒ずし、鰹節、酢、などの作業場を回るのも面白い。
ひそかに心惹かれる女性の家では、手作りのパンを窯で焼いている。
有名な食通が、「鰯のピクルス」をプレゼントしてくれる。
数年前に亡くなった祖母の糠漬けの樽を使って、新たに主人公も糠漬けを作りはじめる。
そこに「阪神淡路大震災」にあった過去、祖母の過去などが合わさっていく。
時間をかけて発酵させ、大切に造られる食べ物の話を追いながら、人間と人間の関係も、不慮の死も、時間を…と、実は…結構わかりやすいのだ。
ここかな?わかりやすいとこが今一つ納得がいかない所なのかも!
それはそれとして、この小説を読んで、糠漬けを作りたくなったのは間違いがない。
以前も、よくスーパーで売っている、ファスナー付ですぐ漬けられる糠漬けキットを買って作ったことがあるのだが(10年以上前)私も同居人も結局たいして食べず、2回くらい漬けてやめたような気がする。
それがあったので手を出していなかったのだ。
今回同じようなキットを買ってきて、きゅうりやナス、ニンジンを漬けてみると、思いのほか同居人もぽりぽり毎日食べている。私も朝食、パンだけれど野菜スティック代わりに半漬かりのニンジンを食べたりして、どんどん消費してしまう。
10年経つと嗜好も変わるのか。
初めはキットのジップロック風の袋でよかったがだんだん物足りなくなり、今では3つくらいのガラスやプラスチックの容器に分けて漬けている。
わざわざ青瓜を買ってきたり、茗荷やトマトなど、友人お勧めの野菜を入れてみたり、ベランダで採れたゴーヤを試してみたり、なかなか楽しいものだ。
青瓜など、スーパーにあっても今までは、売っていることさえ気づいていなかった。
昔は同居人は瓜系のものは嫌いだったのだが、きゅうりや瓜の漬物を「美味しい!」と言って喜んで食べており、「卵もやってみよう」などとクックパッドを見て言っている。
ごぼうが夏には調理しにくいので、ピクルスも作ってみる事にした。
そのうちに鰯のピクルスも作ってみようか。
同居人には、「食べ物を美味しそうに書いている小説はよい小説だ」という信念(?)を持っているのだが(これには私もかなり賛成だが)そういう点でもこの小説はよい小説なんだろうな。
何故か?
主人公に感情移入しにくい部分があるからか? (主人公が急に感情的になる箇所で、なぜそうなるのかわかりにくい事がよくある)
重いテーマを軽く書いている感じがするところか?これは関西人だから?
深刻になろうとすると笑いを挟まずにいられない関西人の特徴が出ているのか?
それは田辺聖子さんでも同じなのだけれど、田辺聖子さんは大好き。謎。
「ドナウの旅人」「約束の冬」「ここに地終わり、海始まる」などが宮本輝さんの中では好きなもの。この3つの共通点は女性が主人公と言う事だろうが、だから好きというのでもなく、なんとなく、読んでいて「いい部分」があった、というのが特徴かもしれない。小説全体ではないのだ。
その中でも、一番最近に読んだ「にぎやかな天地」はよかった。
世界に数冊しかない本をじっくり作る、という主人公(これは男性)の設定も良いし、「発酵させた食物」を載せる豪華本を作るため、日本のあちこちへ行って各地の有名な発酵食品…醤油、鮒ずし、鰹節、酢、などの作業場を回るのも面白い。
ひそかに心惹かれる女性の家では、手作りのパンを窯で焼いている。
有名な食通が、「鰯のピクルス」をプレゼントしてくれる。
数年前に亡くなった祖母の糠漬けの樽を使って、新たに主人公も糠漬けを作りはじめる。
そこに「阪神淡路大震災」にあった過去、祖母の過去などが合わさっていく。
時間をかけて発酵させ、大切に造られる食べ物の話を追いながら、人間と人間の関係も、不慮の死も、時間を…と、実は…結構わかりやすいのだ。
ここかな?わかりやすいとこが今一つ納得がいかない所なのかも!
それはそれとして、この小説を読んで、糠漬けを作りたくなったのは間違いがない。
以前も、よくスーパーで売っている、ファスナー付ですぐ漬けられる糠漬けキットを買って作ったことがあるのだが(10年以上前)私も同居人も結局たいして食べず、2回くらい漬けてやめたような気がする。
それがあったので手を出していなかったのだ。
今回同じようなキットを買ってきて、きゅうりやナス、ニンジンを漬けてみると、思いのほか同居人もぽりぽり毎日食べている。私も朝食、パンだけれど野菜スティック代わりに半漬かりのニンジンを食べたりして、どんどん消費してしまう。
10年経つと嗜好も変わるのか。
初めはキットのジップロック風の袋でよかったがだんだん物足りなくなり、今では3つくらいのガラスやプラスチックの容器に分けて漬けている。
わざわざ青瓜を買ってきたり、茗荷やトマトなど、友人お勧めの野菜を入れてみたり、ベランダで採れたゴーヤを試してみたり、なかなか楽しいものだ。
青瓜など、スーパーにあっても今までは、売っていることさえ気づいていなかった。
昔は同居人は瓜系のものは嫌いだったのだが、きゅうりや瓜の漬物を「美味しい!」と言って喜んで食べており、「卵もやってみよう」などとクックパッドを見て言っている。
ごぼうが夏には調理しにくいので、ピクルスも作ってみる事にした。
そのうちに鰯のピクルスも作ってみようか。
同居人には、「食べ物を美味しそうに書いている小説はよい小説だ」という信念(?)を持っているのだが(これには私もかなり賛成だが)そういう点でもこの小説はよい小説なんだろうな。
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