スペインの征服者たちは、性急に金や銀・財宝を獲得しようとした、
「これらの羊の群れにも比すべき穏和な人々・カリブ海諸島の原住民に接触したスペイン人は、ためらうこともなく彼らに襲いかかった、それは、さながら長い間、食べ物を得られず血に飢えている虎や狼・ライオンのようであった」
ここでは、ヒトは、虎や狼のようになっている、この貴重な証言は、ドミニコ会の修道士バルトロメー・デ・ラス・カサス。
ラス・カサスは、淡々とその事実を描写しているが、殺害された人数については、かなり大目ではないかという指摘がある、恐らく、その現場を目撃したために、実数以上の推計になったのかもしれない。
「かつてエスパニョーラ島にいたほぼ300万人の住民のうち、今、生き残っているものといえば、わずか200人である」
300万人は多いかもしれない、だが、この島の住民が壊滅したことは事実、だから、あの「パイレーツ・オブ・カリビアン」に原住民が出ていないのは本当であり、あの時代までに、いなくなっていたということか。