アウシュビッツ収容所が有名だが、これは強制収容所、強制労働をさせるところで、強制労働の結果に死亡しても仕方がないという収容所、これに対して、ナチスが占領したヨーロッパ各地から集められた人々を即座に処刑してしまうのが絶滅収容所で「ビルケナウ・Birkenau収容所」が有名である。
痛ましいケースがある、一人息子は14歳だが発育が良く、収容所の担当官は強制収容所に入れることを決める、彼の母親は、
「身体は大きいけれど、まだ子供です、強制収容所は止めてください」
担当官はヘラヘラと笑い、
「そう言うならそうしてもいい、結局は同じことなんだからな」
翌日、そちらを見ると、煙突からケムリが出ている、収容所の古株(ふるかぶ)に聞くと、
「あんたの息子は、あのケムリさ」
それ以後のことは覚えていないと記録されている、労働に耐えられない病人・老人・子供は、ガス室に直行、ただちに処刑された。