ウソドンがわたしの作品をどうのこうの、それをクロドンに話すと、
「あいつには 文章はかけないよ」
「文章を書くには どこか愚直なトコロがひつようだ」
「あいつのような性格にはムリだ」
まともに受け取っていたのがシャクにさわる。
「あいつの卒論 知り合いの住職に書いてもらったんだよ」
ウソドンは口から出まかせ、学生が、次々にひっかかっていく、
「なんで あんなことするんですかね」
クロドン、
「それは 血だな」
「詐欺師の血だよ」
そして、
「ボースなんて詐欺師みたいなもんだからね」