先ほど1時間以上オーバーしていた、福井県の福井米ブランド化推進室の3名が、次の店へと移動していった。
1時間オーバーと言うと、次の店に大変な迷惑をかけてしまったが・・・
3名の第一印象は、事務職の県職員というよりも、現場の人たち。
つまり普及センター出だろうと感じたこと。
なら話は早い。
聞きたいこと、求めていることは、手に取るように分かる。
本当はアンケート形式だったけど、県が欲しい内容も判る。
さらに、福井県がイメージしているブランド化計画も丸見えだった。
だから、最初からテンションを上げて、どんどんと話をしていった。
山形県のつや姫ブランド米の内容や、北海道の北海道米プロジェクトや、佐賀県の佐賀米高品質化プロジェクトについても説明した。
北海道米プロジェクトについては、福井県と北海道では、実力が違いすぎていて、参考になっても実行はできない。
しかし、佐賀米高品質化プロジェクトについては、まず福井県がイメージしているものと、ほぼ同じ考え方だから、良い参考にはなったと思う。
しかし、実現できるかというと、それは話が違う。
佐賀県は、ブランド化するための下準備が終わっていて、その上での高品質化だ。
1から計画をしている福井県とは、スタートラインが違いすぎる。
同じ、スタートラインといっても、F1のスタートのように、ラインの真後ろにいるか、はるか後方にいるかの違いほど。
それでも、頑張れば抜いていくことはできる。
やらなければならない時だということも、普及センター出であれば判っているはずだし。
コシヒカリ、ハナエチゼン、イクヒカリ、あきさかり、そして生まれる新品種。
すべて消えてしまうのか、生き帰ってくるのか、すべてはこの計画にかかっているだろう。