昨日、人気の飲食店さんが、自分が作っているチャーハンについて相談に来た。
話を聞いていて、直ぐに「素材選びと作り方に対して、お米が負けている」という結論が出たのだが、実際に自分が、そのチャーハンを食べたことがないので、どの産地の、どこの地区のお米に変えてら良いのかなどが絞りきれない。
その中で、絞り込めたのは4銘柄。
しかし、「絶対にこれで良い」と言いきることができないでいたたとき、作ったチャーハンを持ってきてくれるということになったので、そのチャーハンを試食してから、1つのお米に絞り込むことにした。
夕方、作ったチャーハンを持ってきてくれたのだが、見た目でも、食べた第一印象でも、お米が駄目で、素材がが活きていないことが歴然だった。
そこで、4銘柄のうちの1銘柄1品種に絞り込んだのだが、さらに、予定していた地域ではなく、新しく加えた地域の品種を使ってもらうことにした。
店が閉まる頃電話がかかってきて、「お米が全く違う」と、そうとう驚いていた。
お米が違っただけなのだが、それだけでも、卵の量、調味料の量なども違ってしまうことについても、本当に驚いていた。
しかし、それはある意味、当たり前のこと。
お米を変えるだけで、すべてが変わってしまい、そこから新しい味が生まれてくる。
さらに、食べに来ている人たちにも、美味しく変化していくお店の味を楽しんでもらうことができるのだ。
それが出来ない飲食店が、「お米を変えないでほしい」と言い続けるが、味が変わらないというのは、1つの売れでもあるが、1つのマイナスにもなっているということも、知っていてもらいたい。
今日から、新しいチャーハンとして売っていくそうであるが、今まで食べていた常連さんの、反応が楽しみである。