日本農業新聞 e農ネットに「ジビエ 衛生管理で統一基準 年内にも策定 厚労省検討会 (2014/7/11)」という記事が出ていた。
内容は以下の通り
厚生労働省は10日、野生鳥獣肉(ジビエ)の衛生管理に向けた検討会を発足させ、全国統一の基準づくりに着手した。
捕獲から販売、流通まで一貫して安全性を確保する狙いで、年内にもガイドラインを策定し、現場への普及を目指す。
検討会は、岩手大学農学部の品川邦汎名誉教授を座長に、狩猟者団体の代表、自治体のジビエ担当、食品衛生の研究者らでつくる。
初会合では、同省の委託を受けてジビエの安全性確保に関する研究をしてきた北里大学の井伸二教授が、E型肝炎ウイルスの疫学調査について報告。
中国地方のイノシシの4割がウイルスの感染歴があることを確認したことなどを説明した。
井教授は「豚肉などと同様に生で食べないことなど基礎知識を周知する必要がある」と指摘した。
この他、検討会では「ガイドライン作りだけでなく、全国の処理施設で技術向上に向けた講習会を開く必要がある」といった意見が出た。
イノシシや鹿などのジビエは、と畜場法の対象外で国による衛生管理基準がなく、北海道や長野県など各自治体が独自にガイドラインを作り、衛生管理を担保してきた。
一方で、ジビエを扱う流通業者や自治体などからは「地域によって基準にばらつきがあり消費者が混乱する」「安全性の担保は国が責任を持つべきだ」など、基準整備の必要性を指摘する声が上がっていた。
また、ジビエの流通量が増えていることや、政府が捕獲数を大幅に増やす目標を設定した点を踏まえ、同省は検討会の発足に踏み切った。
今後、検討会ではガイドラインを策定する自治体ごとのルールについての分析やジビエ普及での課題を踏まえガイドライン案を示す。
同省は「今シーズンの狩猟期に間に合うように提示したい」(監視安全課)としている。
というもの。
こういう産地にとってプラスとなり、活性化できる可能性があるものには、どんどん前倒しで対応してもらいたいと思う。
どれだけ、産地も消費者も喜ぶことだろうか。