日本農業新聞 e農ネットに「国産と輸入 混米禁止 偽装増加で規制強化 6月から韓国 (2015/1/11)」という記事が出ていた。
内容は以下の通り
韓国政府は6月から、韓国産米に米国や中国などの輸入米を混ぜて流通・販売することを禁止する。
安価な輸入米を混ぜていながら「国産米100%」と表示を偽って販売する事件が後を絶たないためで、このままでは国産米への信頼がなくなると判断した。
罰則も強化し、違反者には3年以下の懲役刑か、対象となる米の時価5倍以下の罰金刑を科す。
1月からの米の関税化を機に規制を強化する。
昨年12月に穀物管理法を改正し、米の表示制度を見直した。
輸入と国産の混合米だけでなく、生産年が違う米を混ぜて流通・販売することも禁止する。
韓国は2009年、国産と輸入米を混ぜることを容認した。
混合率が高い順から原産3カ国の国名と混合率を表示することにしたためだ。
国産100%だけ「国産」「国内産」と表示できるとした。
ところが、そうしたルールを設けても偽装が相次いだ。
同国農林畜産食品部によると08年までは、偽装表示は年間20件ほどだったが、11年には131件、12年372件、13年310件、14年は1~7月で118件に達した。
国産米の使用割合はわずか5~10%で、残りは輸入米を混ぜ、「国産」と表示するケースが目立った。
09年に政府が混合米を認めたことが偽装を増やす引き金となった。
要因は、輸入米が国産米に比べ安いためだ。
政府の研究機関・韓国農村経済研究院によると、国産米の14年11月の価格は1キロ当たり2095ウォン(約210円)。
一方、同部によると主食用米の13年の輸入価格は、中国産が1332ウォン(約133円)、米国産1589ウォン(約159円)と、国産より2、3割安い。
韓国は、先の多角的貿易交渉・ウルグアイラウンドで決まった関税化の例外措置を05年に延長。
その際、ミニマムアクセス(最低輸入機会=MA)米の一定割合を主食用として流通させることを約束した。
同割合は、05年の10%から段階的に引き上げ10年以降は30%となり、主食用米の輸入量は05年の2万3000トンから10年には9万8000トン、14年は12万3000トンと増えた。
さらに15年からは関税を払えば際限なく輸入できるようになるため、農民団体は輸入米が増えると懸念を示し、「偽装が増えれば稲作農業が崩壊する」として規制の強化を求めてきた。
同研究院の金泰坤研究委員は「表示規制の強化は、消費者に正しい情報を提供することになり、国産米の消費拡大につながる」と評価する。
同国の主食用米の消費量は年間約400万トンで日本のほぼ半分。
日本ではMA米のうち主食用は10万トン。(金哲洙)
というもの。
TPP交渉の結果で、お米を妥協してしまったら、韓国と同じことが、国内でも起こる可能性が多くなるだろう。
安い外国産が流通することで、市場の流通価格が下がってしまう。
その中で、「売りたいだけ」「儲けられれば」というだけの考え方の流通業者が増えれば、表示を偽り、混ぜての販売は当然の事となる。
政府が輸入を拡大し、考えられた結果について、政府が尻拭いをしている。
なんと愚かな事だろう。
日本でも、確実に同じ事は起こるだろう。
内容は以下の通り
韓国政府は6月から、韓国産米に米国や中国などの輸入米を混ぜて流通・販売することを禁止する。
安価な輸入米を混ぜていながら「国産米100%」と表示を偽って販売する事件が後を絶たないためで、このままでは国産米への信頼がなくなると判断した。
罰則も強化し、違反者には3年以下の懲役刑か、対象となる米の時価5倍以下の罰金刑を科す。
1月からの米の関税化を機に規制を強化する。
昨年12月に穀物管理法を改正し、米の表示制度を見直した。
輸入と国産の混合米だけでなく、生産年が違う米を混ぜて流通・販売することも禁止する。
韓国は2009年、国産と輸入米を混ぜることを容認した。
混合率が高い順から原産3カ国の国名と混合率を表示することにしたためだ。
国産100%だけ「国産」「国内産」と表示できるとした。
ところが、そうしたルールを設けても偽装が相次いだ。
同国農林畜産食品部によると08年までは、偽装表示は年間20件ほどだったが、11年には131件、12年372件、13年310件、14年は1~7月で118件に達した。
国産米の使用割合はわずか5~10%で、残りは輸入米を混ぜ、「国産」と表示するケースが目立った。
09年に政府が混合米を認めたことが偽装を増やす引き金となった。
要因は、輸入米が国産米に比べ安いためだ。
政府の研究機関・韓国農村経済研究院によると、国産米の14年11月の価格は1キロ当たり2095ウォン(約210円)。
一方、同部によると主食用米の13年の輸入価格は、中国産が1332ウォン(約133円)、米国産1589ウォン(約159円)と、国産より2、3割安い。
韓国は、先の多角的貿易交渉・ウルグアイラウンドで決まった関税化の例外措置を05年に延長。
その際、ミニマムアクセス(最低輸入機会=MA)米の一定割合を主食用として流通させることを約束した。
同割合は、05年の10%から段階的に引き上げ10年以降は30%となり、主食用米の輸入量は05年の2万3000トンから10年には9万8000トン、14年は12万3000トンと増えた。
さらに15年からは関税を払えば際限なく輸入できるようになるため、農民団体は輸入米が増えると懸念を示し、「偽装が増えれば稲作農業が崩壊する」として規制の強化を求めてきた。
同研究院の金泰坤研究委員は「表示規制の強化は、消費者に正しい情報を提供することになり、国産米の消費拡大につながる」と評価する。
同国の主食用米の消費量は年間約400万トンで日本のほぼ半分。
日本ではMA米のうち主食用は10万トン。(金哲洙)
というもの。
TPP交渉の結果で、お米を妥協してしまったら、韓国と同じことが、国内でも起こる可能性が多くなるだろう。
安い外国産が流通することで、市場の流通価格が下がってしまう。
その中で、「売りたいだけ」「儲けられれば」というだけの考え方の流通業者が増えれば、表示を偽り、混ぜての販売は当然の事となる。
政府が輸入を拡大し、考えられた結果について、政府が尻拭いをしている。
なんと愚かな事だろう。
日本でも、確実に同じ事は起こるだろう。