こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

5kgを買うのであれば

2015年12月30日 17時03分23秒 | Weblog
「こだわりで買う消費者」の中で、複数のお米を少量ずつ買い、冷蔵庫の野菜室に置きし、食べ比べをするだけでなく、朝・夕ご飯でお米を変えたり、料理に合わせてお米を変えたりする人が増えている。
さらに、「沢山は食べないから美味しく」という考え方から高額・高性能・ハイパワー炊飯器を使用している人が増えている。
であるが一方で、1食1合も食べない女性を中心に、炊飯器ではなく、鍋や土鍋を使う人も増えている。

お米の炊き方は様々。
炊飯器メーカーの炊きあがり状態も、7社7通り。
鍋も土鍋も、研ぎ方・炊き方・浸水時間・火加減・蒸らし加減によって、100人100通り。
さらに、消費者の好みも1人1人バラバラ。

その中で、「1種類のお米だけを紹介していてよいのだろうか」と、いつも思っている。
なので自分は、1種類のお米を5kg買おうとしているのであれば、特徴の違う2種類以上のお米を買うことを提案している。

1ヶ月4kgも食べない消費者に、1種類で5kg薦めてしまうと、食べきるのに1ヶ月以上かかってしまう。
それでは、お米の味は落ちてしまうだけでなく、前回食べていたお米の特徴を思い出すことも出来なくなってしまうだろう。
しかし、少なく数種類を買ってもらい、上手に保存してもらうことを提案できれば。
気分によってお米を使い分けるということを教えてあげれば、色々な食べ方やお料理との相性を、短時間で体感することが出来るはずである。

今までと同じような売り方をしているのであれば、たぶんスーパーに米屋は負けることになると思う。
それは価格だけではなく、売り方としても。
実際売り場に行ってみると、1kg以下の少量パックの取り扱いが、確実に増えている。
ラインナップも、安売りというよりも、こだわりが強くなっているし・・・

次世代型の米屋「超米屋」のために用意しようとしているブランド米の数は、今の2倍以上を考えている。
スーパーで買ってしまえば、全てが1回で終わってしまうのに、わざわざ米屋にまでお米を買いに来てくれる消費者に、「来店してもらう価値」を得てもらうためには、そのくらいの数が必要だと思っている。

その中から自分の店は、どういうラインナップを組むのか。
お店の力量が試されるのは確実だろう。

「来店してもらう価値」

それを考えれば。
1品種5kgという提案は、駄目だろうと思う。
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前言撤回

2015年12月30日 16時00分31秒 | Weblog
午前中に、都心過疎化の話をしたし、気持ち的には、ほとんどお客さんは来ないだろうと思っていのだが、午後からお客様の来店が続いている。
この3日間ほどではないけど、けっこうドタバタ。

大量に仕入れていたため、かなり余るのではと思っていた「山古志村の切り餅」も、意外とギリギリになってしまうかも。
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大丈夫かみんな

2015年12月30日 10時43分33秒 | Weblog
人はほとんど通らず。
車も時々通るだけ。

人がいなくなってしまったという感じ。
都内過疎化とは、こういうことを言うのだと思う。

年末年始は、帰省するか旅行に行く人が多いこの町では、お供えは過去のもの。
家にいないのだから、飾っても意味がない。
それの表れなのか、今年はお供えを売っている店が少なかったように思う。

自分の店でも、かなり前からお供えの取り扱いは無い。
のし餅も無く、山古志村から直送の切り餅を扱っているだけ。

パックに入っていないお供えは、お正月が来る前にカビてしまうので嫌われる。
1升餅も、食べきれないし、切り時が判らないと嫌われる。

日本の歴史、文化、風土を大切にしたいと言いながらも、実際には出来ていない。
というか、出来る環境には既にない。
しかし、どこかで切り返さないと、取り返しがつかない時代となるのは確実。

ハロウィンやクリスマスには熱狂するのに、日本の行事には無関心。
「大丈夫かみんな」と、ついつい思ってしまうのである。
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