映画 紙の月

先週原作をご紹介した　紙の月　が公開されたので、早速観てきました。

あらすじ・・・・
バブルがはじけて間もない1994年
銀行の契約社員として働く平凡な主婦・梅澤梨花（宮沢りえ）は
綿密な仕事への取り組みや周囲への気配りが好意的に評価され、上司や顧客から信頼されるようになる。
一方、自分に関心のない夫との関係にむなしさを抱く中、年下の大学生・光太と出会い不倫関係に陥っていく。
彼と逢瀬を重ねていくうちに金銭感覚がまひしてしまった梨花は、顧客の預金を使い始めてしまい……。

感想はと言うと、う～～ん、原作にのめり込んじゃったせいで
映像に勝手に期待を込めちゃってたから、かなり落胆しました。
上っ面は原作をなぞってはいるものの、中身薄過ぎ・・・・

夫婦間の価値観の擦れ違いから来る、梨花の心を吹き抜けている冷たい隙間風とか
年上の梨花に憧れる光太の純粋さとか、お金とは違った次元でお互いを温めあう気持ちとか
そういうものがあまりにも無視されていて、二人が逢うと言えばただただベッドシーンの繰り返しで
原作に漂っていた、読者の共感を呼ぶいたたまれなさが、まるっきり描かれていなかったことに落胆。
あれではただ色狂いで多額横領に走った中年女と、それを巧みに利用した若い男の薄っぺらい堕落物語って感じ。

ここまで辛口の感想も久し振りだけど、期待が大きかっただけにかなりショックでした。

さあて今日は、うまいもの会川口編です。
このショックを払拭するべく、おいしいものを食べに行ってきます！


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