nobara*note

くらしの中にアンテナをいっぱい張って日々のお気に入りを主婦の目で綴ります、目指すは雑貨屋さん的ブログ♪

薬丸岳 誓約

2017-07-03 22:16:14 | 本・雑誌・ドラマ
このところ何にも書くことがなくて、読みためておいた読書ネタから放出中!
薬丸岳さんの 誓約 を読みました。

あらすじ・・・・(「BOOK」データベースより)
家庭も仕事も順風満帆な日々を過ごしていた向井聡の元に、一通の手紙が届く。
「あの男たちは刑務所から出ています」。
便箋には、ただそれだけが書かれていた。
送り主は誰なのか、その目的とは。
ある理由から警察にも家族にも相談できない向井は、姿見せぬ脅迫者に一人立ち向かうが。
故郷、家族、犯した罪…。葬ったはずの過去による復讐が、いま始まる。

娘を殺された女性から、過去を清算するための援助を受ける代わりに、犯人に対する復讐を誓わされた男の物語。
人を殺しても被害者がひとりの場合は死刑にはなりにくく、数十年で戻ってきてしまう現実。
犯罪被害者の家族の気持ちは、何年経とうが拭い去られるものでもなく、憎しみと悲しみは永遠に続きます。
また一度罪を犯したあと、立ち直って真っ当に生きて来た者にも、さらなる償いが必要なのか?
向井を脅迫している、影の人物は誰なのか?
一筋縄ではいかない複雑なサスペンス仕立てになっていて、とにかく先へ先へとかき立てられていきます。
ある程度先が読めたという気になっていたのですが、最後には想像以上の真実が待ち構えていました。
話の組み立てに無理やり感も否めませんが、犯罪の重さに見合うところの、罪と罰のバランスについて重く考えさせられる一冊です。


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