黒川博行さんの、最新文庫 勁草 を読みました。
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
橋岡恒彦は「名簿屋」の高城に雇われていた。
名簿屋とは電話詐欺の標的リストを作る裏稼業だ。
橋岡は被害者から金を受け取る「受け子」の差配もする。
金の大半は高城に入るので、銀行口座には大金がうなっている。
賭場で借金をつくった橋岡と矢代は高城に金の融通を迫るが…。
一方で大阪府警特殊詐欺班も捜査に動き出す。
逃げる犯人と追う刑事たち。
最新犯罪の手口を描き尽くす問題作!
いわゆるオレオレ詐欺と、それにかかわる人物たちの顛末を、ユーモラスに扱ったストーリーです。
黒川さんの作品はかなり読んできましたが。ほぼ 疫病神シリーズ しか読んだことがなかったので
話の展開パターンは似ているものの、気分的にはちょっと新鮮でした。
オレオレ詐欺って、こんなにも騒がれているのに
どうして未だに騙される人がいるんだろう?、と思っていたけど
ここまで巧妙な仕掛けが用意されていて、騙す方の役割もこんなにうまく設定されているのかと感心しきり。
掛け子、受け子、出し子くらいはわかるけど名簿屋という存在があるんですね。
闇雲に電話を掛けているのではなく、家族構成や、生活状況や、財産を把握した上で被害者を選出しているのです。
オレオレ詐欺の巧妙な仕組みが素人にもよくわかる、教科書のような物語。
犯人たちが深みにはまっていく様や、それを突き止める刑事の動き
まるで実話のようで、サスペンスというより、ドキュメンタリーのルポのようでした。
みなさんも気をつけましょう。
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
橋岡恒彦は「名簿屋」の高城に雇われていた。
名簿屋とは電話詐欺の標的リストを作る裏稼業だ。
橋岡は被害者から金を受け取る「受け子」の差配もする。
金の大半は高城に入るので、銀行口座には大金がうなっている。
賭場で借金をつくった橋岡と矢代は高城に金の融通を迫るが…。
一方で大阪府警特殊詐欺班も捜査に動き出す。
逃げる犯人と追う刑事たち。
最新犯罪の手口を描き尽くす問題作!
いわゆるオレオレ詐欺と、それにかかわる人物たちの顛末を、ユーモラスに扱ったストーリーです。
黒川さんの作品はかなり読んできましたが。ほぼ 疫病神シリーズ しか読んだことがなかったので
話の展開パターンは似ているものの、気分的にはちょっと新鮮でした。
オレオレ詐欺って、こんなにも騒がれているのに
どうして未だに騙される人がいるんだろう?、と思っていたけど
ここまで巧妙な仕掛けが用意されていて、騙す方の役割もこんなにうまく設定されているのかと感心しきり。
掛け子、受け子、出し子くらいはわかるけど名簿屋という存在があるんですね。
闇雲に電話を掛けているのではなく、家族構成や、生活状況や、財産を把握した上で被害者を選出しているのです。
オレオレ詐欺の巧妙な仕組みが素人にもよくわかる、教科書のような物語。
犯人たちが深みにはまっていく様や、それを突き止める刑事の動き
まるで実話のようで、サスペンスというより、ドキュメンタリーのルポのようでした。
みなさんも気をつけましょう。
![]() 勁草 (徳間文庫) [ 黒川博行 ] |