金色に輝く イチョウの木立ちの中の 白い家
扉を開けて 一歩入ると
そこは 真っ白な雪の世界
あかあかと燃える 炎と
緑したたる森の木が 鮮やかです
テーブルを囲んだ 雪の精たちの
澄んだ 話し声や きらきらした 笑い声
「 さあ あなたの席は ここよ! 」 と誘われ
私も ディナーの席につきました
窓から 外を見れば
しんしんと 降り積む雪
「 いったい いつになったら 止むのかしら? 」
と 私は呟く
耳元で 優しい声
「 雪がやんだら あなたは此処を出て行かなければならないのよ 」
そう 雪が降りやむまで
私は
小さく温かな この世界にいよう
しんしんと 雪が降る
すべてを覆い 眠らせるように
現実の世界は 次第に遠ざかり
あなたは 私のすぐ傍にいる
***** エリスマン邸にて *****