最近 読んで すごく面白かった本
「 つながり 」の進化生物学 岡ノ谷一夫著
進化生物学というと ナニそれ? と 思いますよね
難しそうな学問を 高校生に分かるようなテーマにして質問し
その答えに 分かり易く解説を加え 展開していくという本です
副題は 「 はじまりは歌だった 」
著者は 鳥のさえずりの行動学・神経科学の研究者だったのですが
さえずりから人間の言葉へ 言葉から感情へ
心とコミュニケーションへと 研究対象が広がっていったそうです
人間のコミュニケーションで使われる感覚 視覚 聴覚 触覚 嗅覚などの中で
一般的には視覚が最も重要だと思われているけど
ずっと昔 人間が最初に言葉をつくったのは 文字や手話ではなく 声からでした
つまり聴覚 音によって言葉が出来たのです
聴覚は もともと危険の検出のために生まれた感覚だといわれています
暗くても 寝ていても 生存に直結する信号は耳から入ってくるからですね
こんな風に始まって・・・
多くの動物は 生まれつき発する鳴き声が決まっていて
「 新しい音 」を学べるのは クジラと鳥と人間だけだそうです
人間でいうと 「 新しい音 」 ⇒ 「 新しい言葉 」 ですよね
それが出来るのは 霊長類のなかでも 人間だけ
それは 何故なんだろう?
そこから 展開して
人間の言葉のはじまりは 「 歌 」だったのではないか
他にも フ~ンと唸るような 生物の進化の過程がいっぱいです
頭の中が刷新されること 間違いなし