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ベンジャミン・バトン 数奇な人生

2023-10-22 22:32:48 | 小さなおはなし


先日 NHKプレミアム・シネマで 「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」(2008年)を観ました 

とても 心に残る映画でした 

こんな内容です


大型ハリケーンが迫る ニューオーリンズの病院 

死の床に就く高齢の母 デイジーと  それを見守る娘 キャロライン 

デイジーは枕元にある日記帳を読んで欲しいと頼みます  

それには キャロラインの本当の父親の 驚くべき生涯が書き留められていました


時代は 第一次世界大戦直後へと跳びます 

初子の出産に駆け付けた男に知らされたのは 妻の死 

そして 残された 見たこともない皺だらけの老人のような赤ん坊 !

逆上した男は 赤ん坊を 老人介護施設の前に捨ててしまいます 

介護施設長の黒人女性クイニーは  捨てられた子にベンジャミンと名付け 自分の子として育てることにします

目は白内障 骨はボロボロ 筋肉は硬化し 長くは生きられないといわれたベンジャミンですが  予想に反して成長して行きます 

ところが ベンジャミンにとっての成長とは 一般の人間とは違い 若返って行く事なのです  

子ども時代を過ごした老人介護施設は ベンジャミンにとって居心地の良い場所でした 

静かに 同じように繰り返される毎日・・  

そして 日常的に訪れる「死」 

ベンジャミンは 祖母のところに遊びに来る少女 デイジーと友達になりました 

二人で おばあさんに本を読んでもらったり 隠れ家で遊んだり・・・ 

ベンジャミンは見た目は老人  デイジーは女の子 

なのに 二人は少しの違和感もなく仲良く遊ぶのです 

外見ではなく 心で分かるのですね!?

ベンジャミンの人生は 通常は川上から川下へと流れる大きな河の中で 

川下から川上へと逆行する 一筋の流れ 

それは ひどく辛く苦しい事なのに 

本人も 出逢う人たちも 自然に受け入れているように見えます 


やがて ベンジャミンが独り立ちする時がやって来ました 

経験はないが 人手不足で雇われた船乗りとして 故郷を離れます 

デイジーに 必ず 行く先々から葉書を送ると約束して・・ 

デイジーは バレエダンサーを目指し ニューヨークへ  

其々の道を辿る二人は 恋や  華やかな成功  怪我  挫折 

そして 第二次世界大戦での死と隣り合わせの経験を経て

再び めぐり合います 

 

 

惹かれ合うのに 逆行する流れにいる二人が

ついに出会い 大きな渦をつくり出す ひと時 

幸せな家庭生活が始まり 女の子(キャロライン)が生まれます 

しかし それは ベンジャミンにとって苦悩でした 

子どもは大きくなっていくが 自分は子どもに還って行く

そんな父親の姿を 見せてはいけない 

ベンジャミンデイジーの元を去ります 


その後 再婚したデイジーの夫を 父と信じていたキャロライン 

でも 一度だけ二人に逢いに来たベンジャミンを覚えていました

自分より数歳年上の若者と思った あの人が 

ベンジャミン  


老境に入ったデイジーベンジャミンが育った老人介護施設から連絡が入りました 

記憶を失ったベンジャミンが 少年の姿で戻って来たと !

事情を知る人たちの力で ベンジャミンは施設においてもらえることになり 

様々な迷惑をかけながら ベンジャミンデイジーの腕の中で赤ん坊の姿で息を引き取ります 


ハリケーンの進路は反れたようです  

安堵の空気が流れる病院の中で 

デイジーは 静かに息を引き取るのでした

 

 

 

監督  デヴィッド・フィンチャー

脚本 エリックロス 

原作 F・スコット・フィッツジェラルド 

出演者 ブラッド・ピット

       ケイト・ブランシェット


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