今朝のテレビは、就任してからも様々な問題を引き起こしているトランプ大統領と、そのもとにはせ参じた安倍首相との「日米
首脳会談」の、蜜月のような映像であふれていた。
様々な問題を抱える現在の地球にあって、世界の国々が可能な限り手を携えてその問題を解決していかなければならない時
であるにも拘わらず、それに逆行する発言を次々に繰り出している、トランプ大統領。
国家間・民族間の憎しみをあおり、平和に逆行し、果ては、核兵器の使用さえ平然と口にする。
そんなトランプ大統領の考え方にひとかけらの批判の考えも示さず、就任前からも今回も、トランプ大統領のもとにはせ参じ、
すり寄る安倍首相!
その姿に、力あるものに屈服しその力を利用して、自分の利益だけを追及しようとする、姑息なもの・何とも情けないものを感じ
るのは、私だけだろうか?
そしてそれは、姑息さ・利己性ということだけに留まらない。
今回の会談で合意された中味は、一部の大企業(軍事産業を含む)を除いて、私たち一般の日本国民を決して幸せにするもの
ではなく、平和な世界を構築するという人類の理想に大きく逆行するものだと、私は思う。
(経済面のことはここでは置いて)、軍事面について言えば、アメリカが今後も日米同盟を重視し、尖閣諸島を日米安保同盟の
課題として位置付けたことに、安堵し評価する傾向が、一般的にもあるように思う。
でもそれは、大きな間違いのように、私には思える。
なぜなら、今回の会談での合意は、トランプの偏狭なアメリカ第一主義(それは、他の民族に対する憎しみをあおり、対立を激
化する道)に無批判に追従し、日本も同じ道を共にまっしぐらに歩もうとするものだからだ。
現に今日本は、軍事力強化に邁進し、軍事費の増大は目に余るものがある。 (大学への、軍事研究を目的とする研究費も、
去年の6億円から、今年は110何億円にはね上がっているという。)
実態がハッキリしない(むしろ、隠ぺいされた)まま、今も南スーダンに派遣された自衛隊員たちは、厳しい状況下に置かれ、
命の危険にさえさらされている。
貧困にあえぎながら日々を必死で生き抜いている若者や高齢者、未だ震災の被害から立ち直れず苦しんでいる被災者の
方々、なかんずく、故郷に帰れぬまま生きる希望を失って、死を選ばざるを得ないフクシマの原発被災者‥。
未だに多くの米軍基地を押し付けられ、その基地の被害におびえ、実際に被害を受けて暮らす沖縄の人々‥。
その方たちの前に、今回の日米会談で、幸せの道が開かれることは、絶対にないと、私は思う。
嬉々として、トランプ大統領と抱き合い、豪華な別荘で食事をしゴルフに興じる安倍首相の頭に、わずかでも、これら、苦しむ
日本人の姿が浮かぶことが、果たしてあるのだろうか!?