その後しばらく、大川の畔を南に向かって歩いた。
大川端のソメイヨシノは全体的にはまだまだだったが、部分的にかなり咲いているところもあって、そこには鳥さんも来ていた。
再び、大川と桜。
歩いていると<飛翔橋>のたもとまでやってきた。
飛翔橋を渡って北区に戻るか、そのまま(いつもお花見をする)<源八橋>まで行ってしまうかちょっと迷ったが、結局飛翔橋
を渡ることにした。
次が、飛翔橋と、その上から眺めた下の道と大川端の様子。
橋を渡り北区に戻ると、全く予期せぬことだったが、目の前に「さざなみハイツ」(URの住宅)が現れた。
ここは、1年半前に亡くなられた同郷の友人・Tさんが住まわれていたところだ。
Tさんがお元気だった時も、病気になられてからも、私は他の友人と一緒に、よくここを訪れた。
「さざなみハイツ」の建物を前にして、私の心を、なんとも言えない悲しみが襲った。
Tさんともよく歩いた桜並木を歩きながら、最期まで明るく生き抜かれたTさんを偲んだ。
最後はちょっと悲しいお花見になってしまったが、私はその後車で家路についた。