8月4日だからもう1ヶ月半以上も前のことだけれど(このところブログに取り掛かるのにますます時間が掛かるようになっている)、「日曜美
術館」の<アートシーン>で、『柚木沙弥郎(ユノキ・サミロウ)』氏の展覧会が紹介された。
「わあ!柚木さん、お元気なんだ!」
私は、展覧会の紹介の画面を見ながら、思わず喜びの声を上げた。
柚木沙弥郎氏は、もともとは染色家。
何年か前のやはり「日曜美術館」で、彼の形式にとらわれない自由な染色を見て、心惹かれた。
その時もかなりのご高齢だったので、柚木氏が現在もまだ創作活動を続けられ、しかも新しい展覧会を開かれることを知って、とても嬉し
かった。
柚木氏は現在96歳!(すごいなあ!)
以前も、染色家ではあるけれど、その他にもいろんな面白いものを制作されていた。
彼の口癖は、『面白ければいいんだよ!』だったが、今もその信条を変えずに、更にいろんな分野に挑戦されているようだ。
柚木沙弥郎氏 (96歳)
創作時の真剣な表情
今回の展覧会では、『鳥獣戯画』をメインとして、その他にもいろんなモノに挑戦されている。
「挑戦」というより、彼が「面白い!」と心を動かされたモノを、彼らしい表現で創り出された、という方が適切だろうけれど。
展示期間は終わっているけれど
まずは、彼の本職の染色作品から。(模様・色彩、どれをとってもステキだなあ!)
鳥のオブジェと、宮沢賢治「雨ニモマケズ」の絵本の表紙。 (なんという自由な創造力!色が美しい!)
そして、「鳥獣戯画」。
ああ、彼の描かれる線の、何と“自由”なことだろう!
柚木さんの手(線)によって、動物たちは、生き生きと遊び戯れている。
私は、96歳にしてこんな『自由な心』を持ち続けられている柚木沙弥郎さんを、(こんな言い方は失礼だけれど)メチャメチャ好きだ。
どうか、これからもご健康で、私たちの心を幸せにする作品を、創りつづけてください。
そして私も、柚木さんの1000分の1でもいいから、そのような『自由さ』を持てたらと思う。
(付録)
<「ゑんどう」のお寿司>と<ダンス>
先週の土曜日は、姪の子どものNくんが大阪に来るというので、姉夫婦と一緒に食事することになった。
「何が食べたい?」と聞くと、「ゑんどうのお寿司がいいかなあ」と言うので、京橋にある「ゑんどう」を義兄に予約してもらって行った。
「ゑんどう」は、その店構えなどはごく平凡で、洒落た造りなどいうには程遠いけれど、とにかくお寿司が美味しい。
鮨ネタがとても新鮮で、シャリはフワッと軽く握られているだけ。
ギュッと握った江戸前寿司がお好きな方(私は江戸前ずしも好き!)には、ちょっと違和感があるかも知れないけれど、これはこれで
とても柔らかく優しく、美味しいのだ。
お好みを頼むと、5貫ずつのお皿がネタを変えて、次々と出される。
私たちは美味しいお寿司に舌鼓を打ちながら、お互いの近況などを話し合い、楽しい時間はアッという間に過ぎていった。
ゑんどうに行った明くる日は、約2週間ぶりにダンスに行った。
一時期、パーティに参加する方の人数が減り気味かな?と思っていたが、この日参加してビックリした。
私が行ったときは、会場はかなりの人でにぎわい、しかも皆さん、ずい分華やかなイデタチだ。
私は何となく尻込みする気分にもなったが、せっかく行ったのだからと、無理にならない程度に踊った。
踊り終わって更衣室に入ると、ダンスを終えた方々が着替えをされている。
私も着替えながら目に入る方々をそれとなく見ると、パーティ会場では華やかで若々しく見えた方々が、平均すると10歳ぐらいは年取っ
て見えるのだ。 私は心の中で、思わず苦笑した。
(もちろんこれは私にも言えることで、他人事ではないのだけれど‥。)
でも裏を返せば、ダンスをしているときは、それなりに若くなっているのだから、ダンス、大いにすべし!かも知れない。