前回のブログの最後のカリンの木がある辺りに、今回の植物園行きで一番見たかった≪フジバカマ≫の群落がある
筈なのだ。
なのに必死で見回しても、それらしい群落は見つからない。
どうしたんだろう?と思いながら尚も探していると、群落などとはほど遠い、哀れな感じのフジバカマが3,4本、かろうじて
立っているのが目に入った。
なんで、こんなことになったのかしら!?
悲しくそう思いながら、私は少しでもきれいに咲いているフジバカマを探して、一応写真に撮っておいた。
一部はもうヒゲが出ているフジバカマ (これが一番マシな花だった…涙)
植物園のこの場所には、濃い色のフジバカマも少しあるが、こちらの方は割としっかりしていた。
気を取り直してフジバカマのもとを離れ、奥の方に進んでいった。
そこはちょっと南国を思わせるようなエリアで、フジバカマとは反対に、旺盛な緑の木々が青空をバックに輝いていた。
ヤシの木と、ちょっと残ったピンクの薔薇
ヤシの木と、葉っぱだけになったジャカランダの木
咲き残っていたアメリカデイゴ
更に奥に行くと、(前にも載せたことがありますが)ダリアの畑に、まだ咲いている花が少し残っていた。
ダリアの畑を過ぎると、左手に「白萩」の群落が見えてきた。
もう萩の季節は終わっているだろうと思っていたが、まだ少し花が付いていた。
もちろん地上に散り落ちた花びらの方が断然多かったけれど。
そして、白萩の群落の反対側に、「万葉の小径」と名付けられた狭い場所があり、そこにも僅かながらフジバカマが植
えられている。
こちらは、日当たりが良くないので花が咲くのが遅れ、今年もまだ蕾状態だったけれど、群落の所よりは花の痛みは少
なく、ホッとした。
道の上の白っぽいのが、散り落ちた萩の花びらの塊り
~「万葉の小径」の≪フジバカマ≫~
「万葉の小径」を通り過ぎると、白萩に続いて、今度は紅の萩の塊りが現われた。
やっぱり、花の大部分は散っていて、道の上は、紫色に染まっていた。
※ 家に帰ってから、庭にフジバカマを植えておられる友だちに電話して、フジバカマの群落がほとんどダメになっていた
ことを報告し、その原因を聞いてみたら、彼女曰く「フジバカマは割と水を必要とする繊細なところのある植物だから、
この夏の暑さにやられたのでは?」ということだった。
それを聞いて私は納得したが、植物園の係りの方が、もう少し水やりなど注意してやって欲しかったなあ!と残念にも
思った。
でも、今年の夏の暑さは異常だったから、係りの方を責めるのは酷かも、とも思った。
とにかく、私だけでなく多くの方が楽しみにしておられるフジバカマの群落が無くなったことは、本当に悲しい。
(友だちが、フジバカマは根が残っていて、来年はまた芽を出すかも…と言ってくださったのが、せめてもの救いだけれ
ど。)