つい1年前まで名前さえ聞いたことがなかった小林正観さん。
何か著作を読もうと思っていたのですが、結局、今まで機会がなく、昨日、本屋の棚を見ていて思わず手に取った一冊。
今度の日曜日、9月10日に「日本の看取りを考える全国大会」が岡山で開催され、参加する予定にしていることもあり、ここに来たんでしょうね。
まだ、読み進んだのは1/4強ですが、手に取った時に思い描いた通りに共感できるんですね。
もっとも、~死を通して見えてくる幸せな生き方~、この副題ですからね。
僕は、看取りの柴田さんと、よくそこまで話したものだというくらい生と死の話をしました。
結果、はるか遠かった死と死への忌諱感を乗り越え、自分の身近にできたからこそ、死を意識してこそ生が輝くのだと落とし込めたのかもしれません。
この本に、人生の後半は「思い」を捨てて行くことが大切とありました。
「思い」とは執着、希望を持ち前向きに歩むことは大切だが、絶対こうなって欲しい、こうしないとイヤだという執着を捨てると、あっという間に彼岸に行ける。
人生の後半生、捨てる努力をすると、人のためではなく、自分が楽に、軽く生きていけると。
何か、これって要諦の一つかもと思う昨今ですが、一方ではそんなに生易しくない!?
他の項に、死の汀に家族に「ありがとう」と笑って言う人は、死後硬直がずっと遅いとあります。
これも執着に繋がるんでしょうが、家族に「ありがとう」、簡単そうですが自分は本当に?って。
今夜、いつまでも晩御飯に表れない下の孫に、思わず厳しい言葉を投げつけ、ひきませんでした。
ある意味大人げないかなあと思いつつも、孫のためとか“言い訳”がましく心が少し揺れる。
これで、心底「ありがとう」と言える環境づくりになっているの?とか思い、、、